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日印産連が世界初「ISO14001とGP認定の融合」を発表 フォーム工連ISOセミナーで 2015版改定のポイントも解説

【2016年3月26日】日本フォーム印刷工業連合会、関東フォーム印刷工業会は3 月25 日、日本印刷会館で「ISO 2015年版 ISO9001・ISO14001改訂説明会」を開催し、約80人が参加した。

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世界初、GP認定とISO14001の融合
冒頭、世界初となる「印刷産業向けISO14001」について、日本印刷産業連合会(日印産連)の福島薫常務理事から説明があった。
この新制度では、ISO14001と日印産連が進めるグリーンプリンティング認定制度(GP認定)との融合を進めることを発表。この制度を利用すれば、ISO14001とGP認定を同時に取得できるようになる。
これにより従来、それぞれ異なった双方の用語を共通・標準化するなどが行われ、担当者の負担を軽減。より印刷業の経営成果につながる制度へと改定される。

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福島常務理事は「GP認定とISO14001を一緒に取得できるようになる。現場に即した負担の軽いものにする」と話す。
日印産連では現在、制度のパイロットモデルの作成を進めており、5月にはGP認定とISO14001の融合のポイントを発表するとしている。

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ISO2015版改定のポイントと流れを解説

今回の説明会はすでに「ISO9001」「ISO14001」を認証取得している企業向けに、「ISO 2015年版」への対応を促すもの。取得企業は2018 年9 月14 日までに2015版への対応が必要となる。
解説はPGネットシステムの阿部和由社長とISOと、適合性評価機関のアイ・シー・エルの藤木廣光氏東京営業支社長が行った。

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PGネットシステム代表取締役の阿部和由氏(左)とアイ・シー・エル藤木廣光東京営業支社長

これによると、従来のISOに比べ、ISO9001では8章立てから、ISO14001は4章立てから、それぞれ10章立てに大幅に分量が増える。このことから、担当者は差分を理解する必要がある。

改定のポイントとしては
①技術力不足
②ルールからの逸脱
③調達先の不十分な管理
④トップと現場とのかい離
⑤経営とISOのかい離
などの課題を解決することとしており、章の増加はこれらを補うものとしている。

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