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NEDOが研究を採択 「CO2やH2からインクやプラを製造の技術」 DICら6事業者が提案

【2023年8月9日】DICと双日、一電力中央研究所、Green Earth Institute(GEI)、東レ、ダイセルは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募に「CO2やH2を主原料としたものづくり」に関する研究を提案し、これが採択された。

この研究は、NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO₂を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」に提出されたもので、正式なテーマは「水素細菌によるCO2とH2を原料とする革新的なものづくり技術の開発」。生成された原料からインクやプラスチック、塗料、繊維など、身近な製品を製造するという。

同事業は、CO2を直接原料として物質生産するバイオプロセスは、世界で商用化事例のない新たなものづくり技術で、カーボンニュートラル社会の実現に向けた選択肢の一つとして期待されている。

開発対象とする水素細菌は、CO2の固定化速度が最も速い微生物の一種。その高いCO2固定化能を活かしつつ遺伝子組換えを施すことで、有用な化成品を高効率で生産する菌株を創製する。
化成品の生産プロセスにより副生される菌体の残渣は、近年需要が高まりつつある、飼料の代替タンパク源などへ利用することで、事業の脱炭素価値を一層高めるとともに、食料問題の解決にも寄与するという。

参加の6事業者は、これまで培ってきた知見や技術、機能を集結することで、次世代バイオものづくり技術の社会実装を実現させ、脱炭素化ニーズの高まりを捉えた化成品・素材産業の構造転換を推進するとしている。

グリーンイノベーション基金事業、採択結果に関する詳細
https://green-innovation.nedo.go.jp/project/bio-manufacturing-technology/

 

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