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色材協会インクジェット部会「2022年第1回色材インクジェット部会」 HPや富士フイルムなどIJ開発の6社が講演

【2022年7月28日】色材協会インクジェット部会は7月27日、オンラインで「2022年第1回色材インクジェット部会」を 開催した。

セミナーでは、まず米HPのジム・プリビラ(Jim Przybyla)氏が「Inkjet Theory of Operation and HP’s Thermal Inkjet Technology」のテーマで講演した。

同氏は43年間、インクジェットにかかわる開発を行っており、特にMEMS関連の開発で知られる。HPではインクジェットの開発に携わり、現在は産業用・商業用の次世代ヘッドを開発している。また、米国で36件のパテントを持つ。
講演では、インクヘッドヘッドの技術について、その違いをデータや図表、写真などを使って説明。また採用事例を交えて、最新の技術情報を紹介した。

続いて、富士フイルム 福井隆史氏が「富士フイルムの Customize Inkjet System 導入支援サービス FIIS のご紹介」のテーマで講演した。

これによると、同社の「FIIS」は「FUJIFILM Integrated Inkjet Solutions」の略で、市販のインクジェットプリンタが使えない用途に対応するサービス。
北米では先行発売し、2021年6月には全世界で提供開始。2021年12月には日本国内でのサービスを開始した。
パッケージや建材、食品などで利用されており、モノクロではナンバーなどの可変情報印字、フルカラーの印刷も可能で、白インクを加えれば、あらかじめ印刷した物品の上へのプリントにも対応する。
ヘッドを並べる、色数を追加するなども柔軟に対応でき、富士フイルムが全世界に拠点があることから異なる地域で同様のプリント展開が可能になるという。

当日は上記講演者を含めて、インクジェット開発企業であるセイコーエプソンや東芝テック、コニカミノルタ、リコーなど6社の専門家が登壇し、最先端の技術やサービスを紹介した。

このほか、以下の講演が行われた。
「最新のヘッド位置ずれロバスト性向上技術」セイコーエプソン 角谷繁明氏
「東芝テックのインクジェットヘッド」東芝テック 鈴木伊左雄氏
「コニカミノルタのインクジェットヘッド - 技術と製品の紹介 -」コニカミノルタ 朝武敦氏
「リコーの産業用薄膜インクジェットヘッド」リコー 吉田崇裕氏
「オーサーズインタビュー」講師の全員(Hewlett-Packard 社を除く)

 

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