【2020年10月27日】イメージ・マジックは9月、米国・INKCUPS社と提携し、ロータリーUVインクジェットプリンタ「HELIX」の国内総代理店として販売を開始した。
イメージ・マジックは、オリジナル製品のオンデマンドプリントサービスを展開している企業。自社ECサイト「オリジナルプリント.jp」「MEET MY GOODS」のほか、国内最大級のアパレルメーカーやECサイトなどとのビジネス連携もある。同社の持ちアイテム数は1800にも及び、プリントの対応力は国内での屈指だ。
INKCUPSのプリンタ「HELIX」は、カップやグラス、タンブラーなど、主に円筒形のドリンクウェア(飲料用容器)を回転させながらプリントでき、オリジナル商品や名入れ商品を製作できる。
1時間にグラスを40~60個をプリントできる従来にない非常に高速プリントを実現しており、グッズプリントの歴史を大きく変える可能性がある。
今回はイメージ・マジックの山川誠社長に同機について、その性能や販売の展望などについて話を聞いた。
「第5回ドリンク ジャパン」・タンブラープレゼント申し込み
同社では、11月25日(水)~27日(金)、千葉市の幕張メッセで開催される「第5回ドリンク ジャパン」に出展する予定。
――製品との出会いは
2018年、ドイツ・ベルリンで行われた「FESPA」でした。
プリント速度が速く、一瞬で円筒形のカップやタンブラーを印刷する様子を見て、まず自社での導入を決めました。
従来あった一般的なカップ用プリンタは1個をプリントするのに5分~10分もかかっていたのですが、当社では1秒でも早く製品を作り送り出したいと考えているので、従来機の速度には満足していませんでした。
そこで見たのがこの「HELIX」だったので、非常に興味を持ちました。
ギフト・ショー秋2020での同社展示
――スピードは非常に速いですね。出力の品質はどうでしょう
最大1200dpiの解像度で、写真やグラフィックなどのプリントの品質は十分なものでした。カラーの発色はよく、グラデーションもきれいに出ていました。もちろん、品質に厳しい日本でのプリントになるので、細かな調整は要求しましたが、初見から十分に水準に達していました。
セット可能なサイズは、直径が51~114mm(治具の追加により最大127mm)、長さ76~304mm。出力可能な最大長は108mm(UVランプの追加により最大216mm)。テーパー(先細りが)あるカップなどでも構造を計算し、出力できるので、その点も他のプリンタに比べて優れているとも感じました。
――UVインクといえば素材対応力ですが、やはりその点も重要でしたか
UVインクは、プラスチックやガラス、金属、木材など、出力できる素材が幅広く、当社が出力を想定しているプラカップやグラス、タンブラーなどのアイテムへすべて対応できます。
ただ、その当時はUVインクのにおいが強く、このままでは導入しても使用は難しいと考えていました。
――UV臭の解消にはどのくらい時間をかけましたか
ほぼにおいを解消するまでに半年程度、米国とやり取りをして、そこから導入までにまた半年ほど時間をかけてさらににおいを消しました。
今ではプリント直後以外は、口元に持ってきてもにおいを感じることはほぼありません。
――貴社への設置と稼働状況は
昨年6月に設置を終え、オリジナルプリントのサービス受託リリースは8月からでした。さらに2号機も当社が導入し、今は2台体制で出力しています。
導入後は、キャンペーンなどで需要を増やし、今夏にはすべて予定が埋まり、24時間3交代で生産を行いました。2交代に戻した今でもフル稼働で出力している稼ぐ機械になり、出荷本数はすでに4万本を超えています。
――これを他社に販売してしまって大丈夫ですか
ご心配いただきありがとうございます(笑)。
オリジナルカップの市場は日本ではまだまだ開拓の余地があり、それを当社だけでは賄えません。
同じように高速出力が必要な他のグッズプロバイダーに導入していただき、この市場を一緒に広げていければいいと思っています。
米国などでは日本の数倍のオリジナルグッズの市場があり、Tシャツは10倍と言われています。カップやタンブラーも日本ではもっと必要とされていると感じますし、実際当社が導入したプリンタはフル稼働なのでそれを証明できていると考えます。
――導入後の保守などアフターサービスは
当社がすべて担当します。
インクはもちろんですが、ヘッドなどの在庫も持ち、保守サービスは迅速に対応したいと考えています。
また、万が一故障などの際も当社に2台の導入機があるので、お客様をバックアップできると考えています。
――実機デモンストレーションの予定は
近日では11月25日(水)~27日(金)、千葉市の幕張メッセで開催される「第5回ドリンク ジャパン」で展示する予定です。
ここでは、予約のお客様にステンレス製のタンブラーをサンプルとしてプレゼントしています。
このほか、当社工場でも実機稼働を御覧に入れることができますので、お気軽にお声がけください。
――今後の展望をお聞かせください
新型コロナウイルス感染拡大で、一般的な商業施設などへ気軽に買い物に行けなくなった分、eコマースで商品を購入する方が増えています。特にオリジナルグッズプリントは、他にはない世界でただ一つの商品をつくれることから、大きな注目を集めています。
当社もこのコロナ下で工場を拡大するなど、生産力を増強しました。
同じ志を持つ企業に「HELIX」を導入いただき、一緒にこの世界を盛り上げていきたいと考えています。
ぜひ、プリンタを一度ご覧ください。
問い合わせはイメージ・マジック ストラテジックセールス事業部(☎ 050-5835-2149)または(eメール: ss@imagemagic.co.jp)まで。
同社では、11月25日(水)~27日(金)、千葉市の幕張メッセで開催される「第5回ドリンク ジャパン」に出展する予定。
INKCUPS「HELIX」詳細・問い合わせ
https://imagemagic.jp/service/odps/device/ruv/
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第5回ドリンク ジャパン -飲料・液状食品 [開発] [製造] 展
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