【2020年6月1日】「ジャパン・インクジェット・ヴァーチャル・メッセ2020(JIVM2020)」が今日6月1日に開幕した。
運営は大野インクジェットコンサルティング(OIJC)。
「JIVM2020」は、OIJCのサイトを使ったバーチャル空間のインクジェット(IJ)プリント印刷資機材展。本来、今年開催予定だった「drupa2020」の時期に合わせて、6月1日(月)から7月31日(金)まで開催される。
ただし、サイト上の展示会の特性を利用し、展示内容(サイトの内容)は保存され、2021年3月末までは閲覧できる予定。
「JIVM2020」は仮想の展示空間で、実際の展示会のようにホールを分けて展示を行う。
ホールの詳細は以下の通り。
ホール1「印刷機など機材メーカー」
ホール2「インクメーカーなどIJ資材」
ホール3「IJの部材など技術を持つ会社」
ホール4「報道関係」
ホール5「プリンタメーカー」
ホール6「ユーザー、プリントショップ、印刷会社など」
ホール7「テキスタイル」
初日である6月1日午前9時のオープニングでは、オンライン会議システムのZOOMを使用し、主催するOIJCの大野彰得代表が「半年前にはこういう形になるとは思っていなかった」と前置きしたうえで、次のように挨拶と概要説明を行った。
この展示会は各社の「IJ事業部門に特化した特設サイト」の集合体。
公式サイトは会社の顔だが、販売ツールではないので「特設サイト」という販売ツールを作ってもらった。その集合体として「IJコミュニティー」の形成を行う。
さらに、コミュニティーを盛り上げるために6月と7月で「IJコミュニティーの実利を伴うお祭り」として、この「JIVM2020」を活用する。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「出張面談」「デモルームへの招待」「接待を伴う飲食」が難しい。これを「ウェビナー」や「オンラインデモ」「バーチャル展示会の立体のブース」などに置き換える。
ただ、私自身マッチングを頼まれることは多く、その際に「紹介する会社のHPサイトを見てください」いうケースが多いが、その内容が興味をひかないものが多い。
今回作った特設サイトは、OIJCのサイト内なので自由度が高く、閲覧する人にも面白い内容を作成いただける。
「JIVM2020」では以下の取り組みをし、PVの拡大を行う。
・PVの統計と公開
・期間中毎日のメルマガ発信(6~7月)
・キャンペーン
毎日スポット1~2社を取り上げる
ホールのシャッフル(サイト内の位置を変更)
更新があった企業のロゴ拡大もしくは色の変更
また、ウェビナー名簿の共有(逆に個人情報の保護も可能)、グーグルアナリティクスでも集計したデータも共有する。
6、7月以降は、展示会としての活動はお休みするが、サイトは常設展として残しておき、秋には新たなイベントを行う予定。
Q.オンラインでは実際の機械の大きさや感触がわからない部分の補完は
やはり、現場でのデモンストレーションは必要と感じる。このイベントは、オフライン(実際の展示会やデモ)との対立概念ではないし、とってかわるものでもない。最終的には現物を見るて、商談してということになると思う。
ただし、そこにいたるまでの間口を広げたものだ。
従来の海外展示会でも多くの人はいけなかった。それを超えて参加できるようになったと考えていただきたい。
Q.ネットワーキングディナーのような交流はどうするのか
毎週金曜日に開催のオンライン飲み会で補完する部分はあるが、やはり新型コロナが終息したタイミングのどこかでオフ会のようなものはしたいと思う。
それまでは展示会内のコミュニティーを使って交流を深めてほしい。
Q.Facebookなど他のコミュニケーションの活用は
今持っているFacebookのページを活用し、集まれる場も作りたい。
Qインターネット活用という形態だが、出展者の反応は
以前からサイト構築に力をいれている会社は非常に積極的に参加してくれた。
一方で、そうでない場合は、既存顧客のフォローが中心。これを活性化できればいいと思っている。
Q来年のイベント不透明・不確実だが、欧州のイベントなどの動向は
海外の展示会の場合、船便の手配など段取りも必要で、すでに用意をしなければならない状況。一方で、来年開催しても人が集まるのかという課題はある。
リアルの展示会は必要だが、そのような状況を鑑みて、異なる提案をしたのが「JIVM2020」なので、リアルの取り組みとは違うものだという認識で活用してほしい。
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