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【drupa2016 レポート1】来場者は全盛期の半分近くに!? 現実を直視して未来にタッチ

【2016年6月13日】「drupa2016」が6月10日に閉幕した。

Webサイトで閉幕してからレポートを上げるというのは、かなりはばかりがあるが、行けなかった方のため、次回参加する方のため(ということにして)、プリント&プロモーション的な視点で、わずかばかりの雑感のようなレポートをここで掲載していく。

drupa1_R

さて、あらためて「drupa2016」の概要を振り返ってみよう。
「drupa2016」は2016年5月31日~6月10日までの11日間、ドイツのメッセ・デュッセルドルフで開催された。1837社・団体が出展し、開催中188か国から約26万人が訪れるというビッグイベントだった。
しかし、前回は来場者数31万人であったのに比べ、開催期間の短縮はあるものの5万人も減少している。
ちなみに2008年は約39万人が来場、2004年も同規模で、2000年の来場者はなんと約43万人だったことから考えると、来場者は半分近くになってしまった。

ただ、前回が14日間で合ったのに比べ、11日間と期間が短縮されたことを考えれば、1日ごとの来場者数は前回を上回っている(だからよし、というわけではないが)。

drupa2016 来場者数

実際、会場内はLandaやHPなどの一部人気ブース以外は非常に見やすく、場内もスイスイ移動できてしまった。
特に日曜日などは出展者から「人が少ないね」「説明員がもったいない」という声も聞こえてきた。

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  Landaはシアタープレゼンテーションのチケットを求めて人が殺到した

ちょっと話は離れるが、ビッグサイトで開催されるコミケには3日間で50万人以上が訪れる。場内を歩けばわかるが、大混雑というのはああいうイベントのことだ。それにしても、空いているところは、普通に回れるけれども。

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  2015年冬コミの様子。どこもかしこも人人人。3日間で50万人超来場のイベントだ

いきなり全体に暗い話になってしまったが、「経営者層の来場が何%伸びた」「開催期間中の契約数は何件だった」などという大本営発表的なことを、プリント&プロモーションでやっても仕方ない。
今回、主催者側が用意した公式テーマは「touch the future」。「未来に触れろ」ということであるので、この印刷業界の非常に重~~い現実にしっかり触れた上で、次回から未来にタッチしてみよう。

つづく

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