【2023年10月16日】キーポイントインテリジェンスは10月13日、江東区の有明セントラルタワー ホール&カンファレンスとオンラインで「ワイドフォーマット&テキスタイルプリンティングコンファレンス2023」を開催した。
同イベントではサイン&ディスプレイなどに使われる「大判プリント」や、繊維へ使用される「テキスタイルプリント」などに関する世界の最新情報が報告された。
冒頭、後援で「第64回サイン&ディスプレイショウ」の公式セミナーの位置づけであることから、東京屋外広告美術協同組合(東広美)松本幹久理事長が開催にあたり以下のようにあいさつした。
「今年は会場とオンラインの同時開催となるが、会場開催は2019年以来となり、たくさんの方にご参加いただき、サイン&ディスプレイショウにてセミナーが開催されることを心から感謝を申し上げる」
「キーポイント インテリジェンス社は、デジタルイメージングの世界で長い経験を持つ調査会社であり、色々な角度からの情報を持っている。サイン・看板業界の更なる発展のため、本日のセミナーが皆様の今後のビジネスにおける好機発見のお役に立れば幸いだ」。
コンファレンスでは、キーポイントインテリジェンスのアナリストが最新の市場動向を発信した。
ジョニー・シェル氏は「Innovations Driving the Growth of Digital Textile Printing」のテーマでデジタルテキスタイルプリントについて以下のように話した。
テキスタイル市場は、石油に続く世界第2の汚染産業で、930億トンのH2Oを使っており、ブラウス1枚に375~600ℓの水を使用している。これは憂慮する事態だ。
アパレル業界は18カ月先のトレンドを予測して作っており、定価では販売できない商品は割引きで販売し、利益を確保できない。
一方、デジタルプリンティングなら、オンデマンドでパーソナライズされたテキスタイルを起案から8時間で製造できる。
世界の Digitalテキスタイルプリント量は 2022年に 45億㎡で、21.7% のCAGRが見込まれている。また、2027年までに 120億㎡に達する。
顔料インクの量は、すべての速度セグメントで54%増加した。
321~ 640㎡/hのセグメントのデバイス(プリンタ)では、顔料インクが最も大きく成長すると予想され、この量は、2027年までに全顔料量の75%近くになると予測。
「ワイドフォーマットプリンター国内市場動向 テクノロジー別販売トレンド、DTFは受け入れられているか」では、後田雅人氏が報告。同社がプリント企業に対して行ったアンケートをもとに市場を俯瞰した。
2022年、日本国内の大判プリンタの動向は、水性は減少、溶剤は増加した。また、小型の卓上用もグッズ製作で増えている。
Latexは大幅な伸び、HPのホワイトインクや、リコー、武藤の製品投入があり、新しい世代の製品が市場を活性化した。
まとめとしては、「2022年の国内市場は通常モードに戻りつつある」「印刷ボリュームも引き続き増加傾向」「オリジナルグッズや装飾系への関心が高い」「購入予定のプリンタはソルベント、ラテックス、UBフラットベッドがTOP3」「回答者の67%がDTFを認知し、45%が利用中華関心を持っている」などを報告した。
なお、同社では10月27日(金)、「 オフィスドキュメントテクノロジーコンファレンス2023」を東京コンファレンスセンター・品川とオンラインでハイブリッド開催する。
詳細・申し込みは以下から
http://keypointintelligence.jp/cf/odt/2023/
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