【2015年11月19日】テキスタイル製造に関する世界最大の展示会「ITMA2015」が11月12日から現地時間の19日まで、イタリア・ミラノの「Fiera Milano Rho(フィエラミラノロー)」で開催された。主催はMP Expositions Pte Ltd。出展者は1,300社以上、期間中の来場者は約12万3,000人だった。
レポート⑥は日本のIJPメーカー2社の展示を紹介する。
ローランド ディー.ジー.は、昨年立ち上げたテキスタイル向けインクジェットプリンタ(IJP)の新ブランド「Texart」シリーズを展示した。
「Texart XT-640」は最大印刷幅1,615 mm、出力解像度1,440 dpi。最大印刷速度は4色で毎時63m²と優れた生産性を持つ。
新機種の「Texart RT-640」は、最大出力幅が1,615mm、最大出力解像度は1,440dpi。
より広色域で高発色、高濃度な昇華インク「Texart インク」を搭載。同インクは新色のオレンジとバイオレットを用意している。
エコソルインク搭載「VersaEXPRESS RF-640」は、最大出力幅が1,615mm、バナーやフラッグなどのプリントに適しており、主に店舗や屋外広告の作成に採用されている。
ブースではダイレクトプリントを実演し、鮮やかな発色をPR。サンプルを求める来場者が多かった。
武藤工業はガーメントIJP「VJ-404GT」「VJ-405GT」を展示した。
両機はTシャツやポロシャツ、トートバッグなどへのダイレクトプリントが簡単にできるプリンタ。VT-404GTがCMYKの4色、VJ-405GTが白を加えた5色のインクを搭載できる。
最大出力サイズは420(W)×576(D)mm。
担当者は「直感的に操作できるプリンタで、熟練のオペレーターを必要としないことが特長。極小ロットの作成に適しており、小回りの利いた提案が可能になる」と製品を説明する。
このほか、新型のテキスタイル用大判IJP「VJ-1938TX」も展示し、出力を実演した。
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