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【ちょいとコラム】「IGAS2018」雑感 3年周期、酷暑、そしてテーマはやっぱりアレ!


【2018年7月29日】「IGAS2018」が7月26日、江東区有明の東京ビッグサイト東ホールで開幕した。

開幕3日間が過ぎたがその雑感を少し報告する。

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3年周期になって初の開催

今回の「IGAS2018」は、出展者数は319社・団体、2,702小間(前回345社、2,688小間)と小間数では上回ったものの出展社数は減っている。

このあたりは、今回から3年に一度の開催となり、一部の出展者はタームの短さを嫌って、出展を控えたのだろうか。
3年に一度の開催サイクルは「drupa」が2016年に「今後は3年に1度の開催にする」とぶち上げたことで、「IGAS」もその周期に合わせようとしたことから始まった。

しかし、ご存知の通り「drupa2016」の会期中に「やっぱり4年周期にします」とケツをまくり、けっこうほかの印刷機材展示会が慌てたことも知られている(汗)。
「IGAS」も、ちょっと「しまった」と思ったのかどうかは知らないが、日本人的な生真面目さで「武士に二言はない」と3年に1回を決行。まあその結果、秋にビッグサイトを会場が空いておらず、この夏開催になった。

 

搬入・設営は過酷!?

メーカー各社の搬入作業は7月21日から開始されたが、その日東京は35度、それもエアコンなしの中、搬入が始まった。
その後も、22日36度、23日39度と記録的な猛暑の中、館内エアコンは途中から入ったものの、過酷な作業が続いた。メーカー・サプライヤーの頑張りには頭が下がるが、初日の各担当者の顔を見る限りでは、すでに「疲れがピーク?」という感じの方もおられ、少し気の毒な気もした。

来場者見込みの5万7000人は、前回の56,533人を意識した無理のない範囲の目標を掲げている。

6万人弱は、全盛期の20万人超から比べれば、寂しい数字ではあるが、アジアパシフィックの業界紙や業界関係者の招へいに加え、業界団体の年次大会を併設するなど、来場者誘致には力を入れている。
その結果からか、28日に台風の接近があったものの入場者数は前回を上回るペースとなっている。カッコ内は前回「IGAS2015」。
7月26日(木)9,287(10,175)
7月27日(金)14,831(13,917)
7月28日(土)9,673(6,501)
7月29日(日)――(8,260)
7月30日(月)――(9,168)
7月31日(火)――(8,512)

 

出展の傾向について

さて、展示品だが、どういった傾向があったかを、ちょっとだけ書いてみる。
「drupa2016」で提案された「SmartFactory」「Print4.0」を各社が意識して、形にしてきていることが最も印象に残った。
HPは「HP PrintOS」で結びついたさまざまなデジタル印刷を提案、日本アグフア・ゲバルトがテーマに「プリプレスのファクトリーオートメーション」を入れるなど、自動化・省力化オシと感じた。

FFGSもコンセプトに
「多種多様、大量のジョブを最適な生産工程·スケジュールで製造する」
「ICTや1oTを活用し、マス·カスタマイゼーション=多品品種大量生産ニーズに応える」
を入れており、メインステージでも「印刷の省力化」を訴えるプレゼンテーションを行っていた。

デモンストレーションでは、ミマキエンジニアリングも自動搬送で「コンセント」にプリントするなど、これまでオペレーター1人が他の仕事と並行して行っていた0.25人分の仕事を省く工夫を見せていた。

しかし、省力化のキモはシステムが中心のため、メーカーにとっても、われわれ記者にとっても、見せづらい案件で地味になりがち、FFGSのようにプロのスピーカーを使い分かりやすいプレゼンテーションを仕掛けた会社もあったが、紹介の仕方は一考が必要(われわれも)。

究極の省力化・自動化は、やや観念的ではあるがユーザーが注文すると、まったく人を介さず自動的に最終製品が勝手に出荷され、注文者の手元に届くことだ。
まあ、省力化自体、日本では人員削減がしづらいため、あまりウケないという側面もある。

もう一つ、「大野インクジェットコンサルティング」の大野彰得代表も、自社サイトのIGAS速報で書いているが、「drupa2016」で展開された「パッケージのデジタル印刷」が後退した印象だ。日本はその市場ではないためか、もう分かりきったことだからなのか、潜在化してしまっていた。
デジタルの課題である(品質、遅い、コストが高い)をクリアできていないことも、その要因と考えるが、いかがだろうか。

「IGAS2018」も残り3日間、各社の展示やプレゼンの中で、さらに次回へつながるテーマを探りたい。

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