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富士フイルムホールディングス ゼロックスと同社保有の富士ゼロックスの株式を取得し合弁を解消

【2019年11月5日】富士フイルムホールディングスは11月5日、同社とゼロックスの各取締役会で、ゼロックスコーポレーション(ゼロックス)と、ゼロックスが保有する富士ゼロックスの株式に関して、すべて取得することを全会一致で承認。米ゼロックスとの合弁を解消する。
完了は 2019 年 11 月中を予定する。

富士フイルムホールディングスは100%子会社化により、富士ゼロックスとの連携を強化し、これまで以上にシナジー創出を加速させる。
また、新たな協業の枠組みの下で、 ゼロックスへの製品供給を中長期的に継続。さらに、富士ゼロックスの高い製品開発能力と製造技術を活かし、プリンタエンジンなどの OEM 供給を欧米市場を含むワールドワイドで拡大する。
クラウド、Al、loT 技術を活用したデジタル化ソリューション·サービスの市場導入をスピードアップするなど、 ドキュメント領域およびドキュメント周辺領域での事業強化を図る。

 

取引概要

この取引では、富士フイルムホールディングスによるゼロックス保有の富士ゼロックス株式 25%と関連持分を取得する。

また以下の内容を行う。
欧米市場を含むワールドワイドでOEM供給の拡大を可能にする新たな契約の締結
富士ゼロックスによるゼロックスへの中長期的な製品供給の継続
富士フイルムホールディングスによるゼロックスに対する総額2,300百万米ドル(約2,530億円)の支払い

 

シナジーについて

取引により期待されるのは以下のシナジー。

・富士フイルムグループが保有する画像処理、グラフィック、光学の各技術と、富士ゼロックスの言語処理技術や優れたソリューション提供力など両社の強みを組み合わせ、メディカル分野への新たな IT ソリューション展開など、成長領域での事業を拡大・

・商業印刷・パッケージ印刷中心に広範な顧客基盤を有する富士フイルムのグラフィックシステム事業とデジタル印刷技術に強みを持つ富士ゼロックスのプロダクション事業の販売力、技術・製品力を組み合わせ、アナログからデジタルまでのワンストップのソリューションを展開し、業界のデジタル化を牽引

・ゼロックス以外への新たな OEM 先拡大による事業成長と、完全子会社後の迅速な意思決定に基づくドキュメント周辺領域でのビジネス展開加速: 2024 年度売上目標 1,500 億円

・富士ゼロックスによるゼロックスに対する製品供給の中長期的な継続

・富士フイルムグループ内でのコストシナジー(海外拠点やバックオフィス等重複する機能の統合、共同購買やインフラ共有の促進など):2024 年度見込み 100 億円

上記により、2024 年度のドキュメント事業の売上高1兆3,000億円を目指す。

 

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