【2016年12月30日】サトーホールディングスは12月21日、33.3%の株式を保有する英国「DataLase社」の残り株式(66.7%)をすべて取得する株式譲渡契約を締結した。
サトーホールディングスでは株式取得の目的をDataLase社の保有する世界で唯一の印刷技術「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)」の包装資材への活用としている。
「インライン・デジタル・プリンティング」は、特殊な発色顔料をコーティング剤にし、まざまな素材に塗布することで、その塗布面を感熱素材に変えられる世界で唯一の技術。
商品本体や段ボール、フィルムなどの包装資材にダイレクトに印刷でき、従来の印刷方法やラベルと比較して印刷スピードとコスト面で優れている。
また、医薬品や食品、飲料などの各業界向けアプリケーションを用意し、デジタル処理で可変情報を印刷でき、必要なときに必要な分を製造。これにより、商品の在庫を減らせる。
サトーホールディングスでは、昨年10月にDataLase社に33.3%の出資をするとともに、アジア・オセアニア市場におけるIDPの独占販売権を持つ子会社(スペシャレース株式会社)を日本に設立。
同事業を中期経営計画で掲げる新ドメインビジネスの開拓に資する技術であると判断しており、「ソリューション提案力の強化による売上増及び収益力改善」「双方のネットワークを活用し、グローバル販路の拡大」「経営資源を互いに最大限活用。経費の効率化」などを進める。
今後、IDP事業で新しい技術を順次提供し、5年後に250億円の売上げを目指す。
異動する子会社の概要(2016年12月21日現在)
名称 :DataLase Ltd.
設立 :1987年
所在地 :英国チェシャー州
代表者 :Christopher Wyres
資本金 :£441,000 (約6,400万円)
売上高 :£1.9百万 (約2.8億円)(2015年度)
事業内容 :レーザーによるマーキング原料の開発・製造・販売
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