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【年頭特集】プリント&プロモーションが注目する 2019年3つのテーマとは?

【2019年1月7日】2019年も明けて7日目、今年も残り359日になってしまった。
そんな今年を、多くの方がさまざまに予測しているが、プリント&プロモーション的に今年をいくつかのテーマで占ってみたい。

イメージ 日の出

 

環境

一昨年あたりから大変な話題になっているのが「海洋プラスチック問題」。
EUでは、綿棒やストローなど使い捨てプラスチックの10製品を2021年までに禁止することが提案されており、2025年までにプラスチック製飲料ボトルの90%を再利用をEU 加盟国義務付け、企業に廃棄物処理の費用負担を求めるという。

海洋プラ イメージ

海洋プラスチックは、この海亀の鼻からプラスティックストローが出てくる映像と「2050年までに海洋プラスチックの総重量が330万トンとなり、海洋生物の重さを超える」という衝撃的なキャッチコピーで一気に世界的な問題になった。

この映像もコピーも、欧州の静脈産業大手が裏でいろいろ絡んでいるものだそうで、じつに広め方がうまいと感じる。

黒船以来(蒙古来襲?)、外圧に弱いのが日本の風土。印刷業界でも環境、特に海洋汚染やごみ問題を意識した対応が迫られるだろう。

用紙やインキ、溶剤、このほか材料や輸送の包材など、業界でも逆風になりそうなポイントは多くある。また、これを追い風にして、クライアントに売り込む会社もすでに出てきている。

 

自動化

「drupa2016」を視察し、2017年の年始予測で「自動化が進む」なんて書いてしまったが、その後鳴りを潜めていたテーマ。いや、静かに進行していたのか、やっとここにきて自動化について、各所からさまざまな声が聞こえ始めている。

イメージ RPA

これは年末に記者が経験したことだが、東海道新幹線に乗ってすぐ「本日は社内販売のワゴンが1台しか入っておらず、7~11号車までしか往復しません」というアナウンス。
「病気か何かで、1人急に欠勤になったのか?」と推測しつつ、7号車までビールを買いに行って聞いてみると「もともと人手不足のうえ、この連休中は欠勤が多く、販売員を揃えられなかったんです」と売り子さん。
こんな経験は初めてで「人手不足の波はここまで来ているのか」と実感した。

印刷会社に行ってもよく聞くのは、「人が足りませんし、定着しません」という話だ。
欧州では「人を雇うことはリスク」という意識から始まった自動化。日本でもかつては自動化というと「クビ切りか?」と現場からの抵抗があったが、今は待ったなしで自動化を進めなければならない時代が来たようだ。
2017年年初にはあまりメジャーではなかった「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」という言葉も浸透しだして、いよいよ新たな段階が来ているのかもしれない。

 

売り場への誘客

アマゾンや楽天といったネット通販の登場により、リアル店舗の存在価値は10年前に比べて大幅に下がっている。
家電売り場でのショールーミング化などがその顕著な例で、店舗で見て触って、価格コムで一番安い店から買うのは当たり前のことだ。「他店より少しでも高かった場合は店員へ」という貼り紙を指して「ネットの方が安い」というと店員さんは「ネットは別です。うちは売り場と人件費がかかってるんで」と数年前まで言っていたが、今はもう通用しないだろう。

Amazon イメージ

大艦巨砲で町の電気店を撃沈してきた大規模店舗が、今度は潜水艦や航空爆撃のようなネット店舗にやられている様はある意味おかしみすら感じてしまう。

もっと深刻なのは百貨店。売上高は1991年に10兆円近くあったが、2017年には5兆9532億円と6兆円を割っている。地方の百貨店は閉店も相次ぎ、店舗数も徐々に減っている。

この百貨店とは逆に伸長してきたはずのコンビニエンスストア(CVS)も、出店数の増加により売り上げは伸ばしているものの、来店者数は減少傾向にあり、これに歯止めをかけたいという気持ちがある。

「ショールーミングはまだいい。店にお客さんが来てくれるから、今後はもう見に来てさえくれない」とはある小売店の担当者の言葉。
小売店本部がブランドオーナーに求めらる施策は「誘客し購買行動に結びつくキャンペーンやイベント、商品」なのだそうだ。
このためブランドオーナーは、パッケージ変更を伴うキャンペーンやPOPの設置、什器の提案などを行っている。
売り場を丹念に見ればわかると思うが、店舗の大きさで出せる販促物の大きさは異なってくるのでそれに合わせたPOPや什器のカスタムも実は進んでいる。
ここにまだまだデジタルプリントの強みが生かせる余地はある。

 

ご挨拶

というわけで3つのテーマをあげてみたが、今年は平成最後の年で、来年には五輪を控えおり、一つの分水嶺となる時期と感じる。
上記のテーマはいずれも注目されると思うが、どのように進んでいくかは未知数。プリント&プロモーションでは、しっかりと見守っていきたいと考えている。

読者の皆様、本年もよろしくお願いいたします。

 

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