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【海外インタビュー】今だから聞こう!中国の印刷会社ってどうなの?~深圳市仁彩印刷有限公司 劉丙蘭さん その②


【2015年8月19日】インタビューその①に引き続き深圳市仁彩印刷有限公司(深セン仁彩印刷、広東省深圳市宝安区福永鎮永福路八)の日本担当・劉丙蘭(りゅうへいらん)さんに、同社と昨今の中国の印刷会社について話を聞いた。

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――実際に注文する場合に、言葉の問題などの不安があるという方もいます。対策は
やはり、最初の発注では、心配という方がほとんどでしょう。当社では日本語検定一級に合格した担当者が対応させていただきます。もちろん、私もその一人なので、お気軽にご連絡ください。
日本語のホームページ(http://szrencaiprinting.jp/)に製品が載っていますので、そこから選んでいただけます。すべての問い合わせに対し、必ず1時間以内に回答するようにしています。これによりお客さまを待たせない、しっかりとしたフォローをさせていただきます。

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――注文の流れは
ホームページやカタログから製品を選んでいただき、名入れなどのデザインをPDFデータなどでいただきます。それを当社のデザイナーが手直しし提案いたします。デザインができないというお客さまには、当社デザイナーが原案から提案することも可能です。

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――最小ロットや納期
ものにもよりますが、付せんなど大きさを指定してカットすることが必要なものは、だいたい1,000部からです。既製品への名入れなどは500部から可能。発注1回のボリュームゾーンは2,000部以上が多く、1,000部以下は割高になるため少ないです。多いものだと200万部という発注もありました。
納期は日本からの発注の場合は、データ入稿後、サンプルで5日間、量産品で10日程度です。もっと短くしたい場合は航空便を使用してサンプル3日、量産品6日という納期も可能ですが、運賃が高くなってしまうのであまりお勧めはしません。

――それは早いですね
製造チームがさまざまな経験を重ね、また設備を積極的に更新し新しいものにし、また発送のシステムも改良し、迅速な生産・発送が可能になりました。

――価格は
これもものによりますが、付せんの場合、1,000部で@0.6$、1万部で@0.45$です。

――輸送費が高いのでは
輸送費は1,000部で50$、1万部で700$以内といったところです。

――お客さまの割合は国内外どちらが多いのですか
国外が8割と圧倒的に多いです。内訳は日本が50%、欧米30%、中国20%で、日本のお客さまに一番お世話になっています。

――得意先はどういった会社ですか
印刷会社が多いですね。あとは印刷の代理店、販促会社もあります。一般のユーザーから直接注文をいただくことはほとんどありません。

展示会
展示会でのPRの様子

――日本への営業展開はいかがですか
高品質を求める日本のお客さまから中国企業に仕事をいただくことは簡単ではありませんが、当社の高い技術と迅速な対応を知ってもらえるように毎日頑張っています。日本語は難しいですがさらに勉強していきたいと思っています。心で仕事をすれば、国は関係なくきっと認めていいただけると、私は信じています。日中間のビジネスに花が咲くように頑張っていきたいです。

――貴社の今後の目標は
当社は「印刷」に止まらない、お客さまのニーズに素早くお応えできる「印刷ソリューション」を提供する会社として、実績に裏打ちされた高品質・高付加価値なサービスを提供し続けたいと思っています。お客様のパートナーとして、より一層信頼され、お客様のビジネスに貢献するサービスの提供を目指して取り組んでまいります。

問い合わせは同社・劉丙蘭(りゅうへいらん)(☎86-181-2453-6353)またはE-mail (liubinglan88@gmail.com)、SKYPE(rainbow6231)。

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■日本語はまだまだ勉強中という劉さんですが、受け答えもしっかりとしており、一生懸命な様子が伝わってきました。
日本にも展示会などで来ることがあるそうで「その際はよろしくお願いします」とのこと。
国際間のビジネスに花が咲くことを祈っています。(記者)

 

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