【2017年6月10日】パテント・リザルトは6月9日、独自に分類した「繊維・紙・パルプ業界 他社牽制力ランキング2016」のランキングデータを発売した。
このランキングデータは、繊維・紙・パルプ業界の企業を対象に、2016年の特許審査過程で、他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計したもの。
集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有しているかとがわかり、技術的に先進的な企業が明らかになる。
最も引用された特許は、「耐熱性ポリエステル」に関する特許(特許第5421120号)で、後発特許の8件の審査過程で拒絶理由として引用され、拒絶されたのはいずれも大日本印刷の特許だった。
2016年に、帝人の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱化学(56件)、次いで三菱樹脂(23件)、日東電工(22件)となっている。
最も引用された特許は、「偏光子保護フィルム」に関する特許(特許第4962661号)で、大日本印刷による後発特許10件をはじめ、計13件の審査過程で拒絶理由として引用されている。
2016年に、東洋紡の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱樹脂(37件)、次いで富士フイルムと大日本印刷(各31件)。
最も引用された特許は、「カーボン含有樹脂組成物」に関する特許(特願2001-202046)で、後発の特許8件(うち6件がマツダ)の審査過程で拒絶理由として引用されている。
このほかには「蓄電デバイス用セパレータ」に関する特許(特許第5707961号)や、「バイオ材料由来グリコール」に関する特許(特許第5343628号)などが引用された件数の多い特許として挙げられる。
2016年に、東レの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は大日本印刷(53件)、次いで三菱レイヨン(52件)、旭化成(49件)となっている。
詳細は、ランキングデータ「繊維・紙・パルプ業界 他社牽制力ランキング」で見ることができる。
価格は50,000円(税抜)。
申し込みは以下のURLから。
https://www.patentresult.co.jp/news/2017/06/fcitpap.html
また、同社では特許分析セミナーも行っている。
http://www.patentresult.co.jp/seminar/
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