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「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」オープン 3Dプリントのトータルサービスプロバイダーへ


【2017年2月8日】DMM.com(DMM)は今年1月、3Dプリント関連事業を運営するアイジェットの全株式を取得し子会社化した。
これに伴いアイジェットのオフィス所在地(東京都港区海岸2-1-16)は「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」としてリニューアルオープン。新拠点のお披露目会が2月7日、報道関係者を招いて行われた。

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「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory(アイジェット)」は、3Dスキャン設備や高性能3Dプリンタ、3Dプリント製品のショールームとしての機能を備えた技術・生産拠点。
DMMでは従来から設備していた3Dプリンタに加え、「3D PRINT TOKYO Factory」保有の6台を加え、25台の3Dプリンタの保有することで、国内最大級の生産設備を持つことになる。

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これまで両社がそれぞれ提供してきた2種類の異なるサービスは、従来通り行う。
DMMが展開してきた「DMM.make 3Dプリント」は、ネット上からテンプレートに従い注文すれば、だれでも3Dプリントを利用できるサービス。
一方の「アイジェット」が展開してきたサービスは、個々の顧客と対話しながら、高度な立体造形を行う。

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「3D PRINT TOKYO Factory」に設備された6台の3Dプリンタは、安価にカラー造形できる「石膏」、造形とカラー表現が特異な「樹脂」、柔らかい素材の造形が得意な「ナイロン」など、さまざまな製品を出力可能。都心の立地を生かし、クライアントと対話しながら、試作品や実用品を完成させる。

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 「3D PRINT TOKYO Factory」に設備された3Dプリンタ(左)と仕上げ加工の様子

このほか、3D撮影用のスキャナーやカメラ、回転台などの「インプット用設備」が充実。アイジェットの持つ3Dモデリングの技術により、50秒ほどの撮影後、10分ほどで被写体を3D化でき、3D動画に使用されるアバター化にも対応する。
これらの技術により、同社ではゲームやアミューズメント施設、ファッション分野などでの活用も視野に入れる。

アイジェットは立体出力に至るまでの、3Dスキャンやモデリング、入力編集などの技術に優れており、DMMの持つ機材の活用により、3Dプリントのトータルサービスプロバイダーとしての地位を確立する構えだ。
また、これらの技術やサービスを行う中で培ったノウハウの蓄積により、3Dプリントに関するコンサルティングの提案も可能という。

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アイジェットの久米原勝社長は「数年後には、売り上げを倍増させたい」としており、DMMとの提携によるシナジー効果に期待を込める。

 

DMM.comホールディングス 松栄立也社長 コメント

「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」
当社が3Dプリンタを設備し、業界に参入したのが2013年。
機材の価格が1年間で半分、性能は2倍になるという業界に参入したのは、先行者利益があると考えたからだ。
このおかげで、いろいろな方がDMM.makeを訪れた。

もっとも有名なところでは、あの「MAKERS」の著者クリス・アンダーソン氏が来た。さらには総務省が機材を使用し、経済産業省からも使用したいという話が来た。小泉進次郎議員も来た。
一番うれしかったのは、修学旅行のコースになり、多くの子どもたちが訪問するようになったこと。

今回のアイジェットの子会社化で、最新の機器が使えるようになったので、さらに3Dプリンタが活用されるようになってほしい。

 

アイジェット 久米原勝社長 コメント

「DMM.make 3D PRINT TOKYO Factory」
アイジェットは2009年、私が一人で始めた会社。
カラーの3Dプリンタを購入し、マンションの一室で事業を開始した。
それ以前は印刷関係でレッドオーシャンの会社にいたので、今度はブルーオーシャンの会社をやりたいと思ったのが事業開始のきっかけだ。
業績は倍々に増え、毎年、会社の場所を移転するような規模の拡大となった。
クリス・アンダーソンの「MAKERS」ブームもあり、注目され、マスコミからの取材も受け、ベンチャーキャピタルから投資の話も多くなった。

2013年と2014年に資金調達し、その後、DMMの「Kick starter」により228%の資金を調達。これをきっかけにDMMと一緒にやったらすごいことができそうと考え、DMMの亀山敬司会長に「子会社にしてくれ」とお願いし、すぐにこの話が決まった。
このオープンをきっかけに、3Dプリントの利活用をさらに進めたい。


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