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ミマキ 水性顔料インク「AP50」を発表 ポスターやPOP向けに高速・高画質出力を実現

【2025年11月10日】ミマキエンジニアリングは、サイングラフィック用途向けに新開発した水性顔料インク「AP50」を発表した。
同インクを搭載した高速昇華転写インクジェットプリンタ「Tiger600-1800TS」を2026年2月から販売開始する。短期掲出のポスターやPOPなどにおいて、高画質かつ鮮やかなグラフィックを安定して量産できるプリントシステムを提供する。

「Tiger600-1800TS」は、同社独自の画像処理技術と高速駆動ヘッドの組み合わせにより、高い生産性と高画質を両立する昇華転写プリンタである。これまでテキスタイル分野で高い評価を得てきたが、今回の「AP50」によりポスターや店頭POPなどのグラフィック市場にも展開する。

新開発の「AP50」は、高速印字時でも滲みにくくシャープな描画を実現する高い乾燥性を備え、赤色領域の彩度が高いことが特長だ。キャンペーンビジュアルやフードポスターなど、視認性が求められる用途に適している。CMYK各色10kgの大容量インクタンクを採用し、長時間運転と低コスト出力を両立。標準RIPソフトに搭載された「インクセーブ機能」により、用途に応じたインク使用量の最適化も可能とした。

主成分が水で構成される「AP50」は、低VOC排出製品に与えられるGREENGUARD Gold認証の取得を予定しており、安全で快適な生産環境づくりにも寄与する。

「Tiger600-1800TS」は、実用速度220㎡/hの生産性と、メディアのシワ発生を抑える搬送システムを備え、鮮やかで高品質な広告を高速かつ安定して出力できる。さらに、クラウド型モニターツール「PICT」により、プリンタ稼働状況やインク使用量をリアルタイムに可視化し、生産計画を支援する。

販売開始は2026年2月を予定し、初年度は西欧諸国を中心に約20台の販売を見込む。同社は「新しさと違い」を経営ビジョンに掲げ、今後も「美しさと速さ」の両立を追求していくとしている。

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