【2019年11月1日】キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)は12月から、ミヤコシ製の1200dpiフルカラーインクジェット輪転プリンタ「MJP20AXS」の販売を開始する。
「MJP20AXS」は、ミヤコシ製のプリンタにキヤノンPPS製のジョブコンソールを搭載したもの。
最大出力解像度1200dpiの高精細に、毎分100mというこのクラスでは最高レベルの生産性を付加している。
新開発のヘッドとインク、ヘッド底面にインクを循環させる供給システムにより、インクの固着を低減。一定ごとにプリントされるヘッドリフレッシュ用のラインを不要にし、ランダムドロップを大幅に減らしている。モノクロモードを搭載しているが、モノクロモード後も、インクパージの必要がなく、続けて印刷できる。
また、ダブル乾燥ユニットを採用し用紙の波うちを抑制。ノズル抜け補正スキャナーと色見当調整用カメラを搭載し、ノズル抜けや色見当のチェック・補正を自動化した。
キヤノンPPSが開発したジョブコンソールは、ジョブ管理とプリンタ操作のシームレスな連携を実現。ジョブをサムネイル化し、直感的に操作できるなど、使いやすさを追求している。
キヤノングループは2020年1月、商業印刷分野のオセホールディングB.V.(オセ)製品をキヤノンブランドに統合。製品群を相互に補完できる同機の販売を行うことで、さらに市場拡大を目指す。
「MJP20AXS」は、国内の販売はキヤノンMJが一手に行い、保守サービスはキヤノンPPSが行う。
両社では、カタログや通販注文書、トランスプロモ、プレミアムDMなど向けに販売し、今後3年間で20システムの販売を目標としている。
10月31日、横浜市青葉区で行われた記者発表でキヤノンPPSの井崎孝社長は、以下のようにあいさつした。
商業印刷では「Océ ProStream」があり、オセはキヤノンブランドに統一される。当社では、昭和情報機器時代から得意としてきたモノクロの通知物、フォーム系の追い刷りなどに強みがある。
一方、ミヤコシはフォーム印刷市場で実績があり、この「MJP20AXS」で、帳票のプリントに付加価値を与え、上流と下流のすべてで一貫したサービスをお届けできる。
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