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大日本印刷 「におい吸着剤」が医薬品メーカーに採用 薬の嫌な臭いを除去するフィルム

【2017年12月8日】大日本印刷(DNP)の開発した「DNPにおい吸着包材(アルデヒド・ケトン用)」が12月から、複数の医薬品メーカーの高血圧治療薬の錠剤用PTP包装材として採用される。

「DNPにおい吸着包材(アルデヒド・ケトン用)」は、アルデヒド系やケトン系の臭気を吸着して取り除く機能性フィルム。

大日本印刷 DNPにおい吸着包材(アルデヒド・ケトン用)

PTP(press through pack)とは、表から強く押すと裏から出る錠剤用の包装で、高血圧治療薬の錠剤が、水分と反応して不快な臭いのケトン成分を発生させることを防ぐ。
ガス吸着評価実験では、不快臭ケトン成分がフィルムに吸着され、24時間後にガスがほぼ100%フィルムに吸着される。

また、一度吸着した臭気成分は再放出されないため、継続的に効果を得られ、医薬品のパッケージに使用すると、消臭剤の小袋を中に入れる必要がなく、消臭剤の誤飲の恐れがない。

「DNPにおい吸着包材(アルデヒド・ケトン用)」は、アルデヒド系やケトン系の臭気のほか、滅菌処理臭や樹脂分解臭などの吸着にも効果がある。

DNPは今後、医薬品分野において当包装材を販売し、2020年度で3億円の売上を目指す。

 

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