【2022年10月26日】トッパン・フォームズとジェーシービー(JCB)、Keychainの3社はこのほど、オフライン環境の店舗用決済端末で取引を行うシステムを開発、検証する。
同システムは、山間部や海上、停電時など通信の途絶が発生する環境の電子決済を可能にするもので、NFCに対応したカード形状およびキーホルダー型ICタグのユーザーインターフェースを活用する。
プロジェクトではこれまで、ブロックチェーン技術のリーディングカンパニーであるKeychainの技術を活用し、Machine to Machine(M2M)向け決済システムの活用を検討。今回、技術的な実現の目処が立ち、実証実験を行うこととなった。
現在のキャッシュレス・ソリューションは、センターサーバーとの通信を前提としているものが大半を占めている。しかし、山間部や海上など通信の途絶が発生する環境や、停電などにより通信サーバーが機能しないケースなど、キャッシュレスが利用できない場面があり、オフライン環境下での決済が必要機能の一つとして議論されてきた。
システムでは、汎用的な非接触ICカードの限られたメモリー内に認証機能を組み込むためのノウハウと、決済を行う店舗用決済端末および端末に搭載するアプリケーションをトッパン・フォームズが提供。
エッジデバイスの限られた性能に対して、機器のなりすましやデータの改ざんを防止するKeychainが持つ技術「Keychain Core」をベースとすることで小さなアプリケーションとして組込めるようになった。
3社は今回の実証実験を通じて、今後、製品化を目指す。
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