【2022年1月28日】OpenFactoryは1月27日、「Printio API(プリンティオエーピーアイ)」を発表した。
「Printio」は、全国の工場をつなぎ、1点からのオンデマンドプリントを実現するサイトとそのシステム。インターネットとデジタルプリントを使い、ユーザーと工場のビジネスをオンデマンドでつなぎ、オーダーから製造までをデジタルに転換する。
従来の受注システムは、IT系や大手企業が元請けとなり、プリントや加工などの工場を持つ会社が下請けとなる構造のシステムが一般的。元請けが大きな利益を上げる一方で、工場を持つ会社は、製品を割安に提供しなければならない傾向があった。
「Printio」では、参加者が協同組合のように横並びでシステムを利用し、各社が十分な利益を得ながら、製品を提供できる体制を目標としている。さらに初期費用や参加費などは無料とし、注文時のみ課金することも特長だ。
2020年9月に提供を開始し、さまざまなプリント工場、加工工場に呼びかけをしながら、本格オープンを目指してきた。
今回発表した「Printio API」は、ユーザーそれぞれのシステムに組み込む工数の削減を実現し、工場への発注や生産管理をアウトソーシングできるシステム。
「API(Application Programming Interface)」とは、企業が自社のサイトやアプリケーション、ソフトウェアの一部を外部に開放した際に、これをつなぐ連携の窓口となる仕組み。
「Printio API」では、「オンデマンドアパレル」や「ドロップシッピングサービス」を立ち上げる際の、工場開拓や工場のシステムとの連携、発注・生産管理などの業務を軽減する。
連携は簡便にでき、さまざまなサイトやアプリに組み込み可能。オーダー情報の送信は、資材とデザイン、受注情報を送るだけで依頼できる。また、製造ステータスは、発注後は専門工場に注文内容が即時送信され確認可能。出荷後の追跡番号も、商品発送後に配送用の送り状番号を送信することで把握できるなど、受発注に必要な機能が組み込まれている。
「Printio」では「プリントの新しいあたりまえをつくる」をミッションにサービスを運営し、利益率向上と在庫の削減を実現。資本規模やデジタル化の不均衡による下請け搾取を排除し、各社の就労環境改善や創造的なものづくりの可能性が拡げていくとしている。
Printio
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