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凸版印刷とISARA ICカードへの耐量子-公開鍵暗号の実装に向けて連携

【2021年4月7日】凸版印刷とISARA Corporation(オンタリオ州・カナダ、ISARA)は、ICカードへの耐量子-公開鍵暗号の実装に向けての連携を発表した。

耐量子-公開鍵暗号の開発は、ICカードを介したアクセス認証・管理の技術検証を目指すもの。
技術検証は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)とも連携し、量子セキュアクラウド技術を搭載したテストベッドH-LINCOSなどで行う。

これらを通じて、量子セキュアクラウド技術の利用推進に向けた導入支援、秘匿性の高い電子情報の安全なバックアップやデータ流通のサービスおよびソリューションの提供を目指す。

具体的には、耐量子-公開鍵暗号における電子署名の生成と認証のアルゴリズムを実現する「耐量子-公開鍵暗号のプログラムの開発」や「アクセス認証・管理の技術検証」をおこない。量子セキュアクラウド技術への適応性も検証する。

この連携で、凸版印刷は、共同開発によって耐量子-公開鍵暗号をICカードに実装。ICカードを介したアクセス認証・管理を量子セキュアクラウド技術に適用する。
一方のISARAは、これまでの知見を活かし、ICカードに実装する耐量子-公開鍵暗号を用いた認証技術の開発を目指す。

今後、両社は、耐量子-公開鍵暗号を実装したICカードの開発を推進し、2022年に耐量子-公開鍵暗号のICカードへの適用及び認証システムの技術検証を開始。2025年に限定的な実用化を、2030年にサービス化を目指す。

なお、凸版印刷は4月7日(水)から9日(金)に開催される「第1回量子コンピューティングEXPO【春】」(東京ビッグサイト)に出展する(ブース:6-12)。

第1回 量子コンピューティングEXPO 【春】
https://www.qc-expo.jp/ja-jp.html

 

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