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大日本印刷 保存性高い上 解体しやすい新型紙パックを4月発売

【2017年3月26日】大日本印刷(DNP)は4月、常温でのアルコール飲料の長期保存が可能な口栓付き紙容器に、資源リサイクルに適した新タイプ「DNP易解体液体紙容器」を発売する。

アルコール飲料向けの液体紙容器は、保存性を高めるためバリアフィルムの紙への貼り付け強度を高めている。このため、保存性は高まるものの、リサイクルや廃棄の際の解体に手間がかかっていた。
DNP 易開封容器

DNPではこの問題を解決するために、これまで廃棄時にリサイクルしやすいように、切り開ける「解体しやすいタイプ」と、紙層と内装のフィルム層を分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種の液体紙容器を開発してきた。

今回の「DNP易解体液体紙容器」は、容器の天部に特殊な易開封加工を施し、天部の開封性を大幅に改善し、解体をさらに容易にしている。
従来品と比べて密封性やシール強度などに差はなく、また既設の充填機などの生産ラインで対応可能のため、設備改造や新規設備導入の必要がない。

開封性の検証は、人間工学的解析手法である触動作センサーと、DNPのパッケージ評価に特化したオリジナル解析プログラムで評価。使いやすさに影響を与えている要因を数値化し、パッケージの開発、改善を行った。
この数値化により「DNP易解体液体紙容器」では、従来品より60%少ない牛乳パックとほぼ同等の力で開封できるようにした。
DNP 易開封容器

今後、DNPは同製品を、清酒、焼酎などの酒類業界向けに販売し、2018年度に5億円の売上を目指す。

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