【2023年10月3 日】SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は10月2日、 軟包装向け高速水性インクジェット印刷機「Truepress PAC 830F」の受注を開始した。
「Truepress PAC 830F」は、最大基材幅830mmに対応し、ドロップオンデマンドインクジェットにより、最大75m/分の印刷速度と1,200dpi×1,200dpiの印刷解像度を実現している。
インクの密着性を高めるプライマーコーターと、食品安全規制に準拠したCMYK+Whiteの5色の水性インクを搭載し、食品業界に求められる安全性と色彩表現を両立しているという。
DFE(Digital Front End)には、「Truepress JETシリーズ」や「Truepress LABELシリーズ」で培われた「EQUIOS」をTruepress PAC 830F向けにチューニングし、高速印刷だけでなく、ハイレベルなカラーマネジメントを実現する。
従来のアナログ印刷では、ジョブごとの製版処理、ジョブチェンジに伴う印刷機のセットアップ作業が必要となり、作業時間がかかる上、オペレーターには高いスキルが求められる。
デジタル印刷機を活用することで、作業効率は大幅に改善され、特に4,000m、2,000mといった軟包装では比較的少量のジョブを多数処理する際に機動力を発揮する。
印刷基材はPETとOPPに対応しており、今後もニーズに合わせて対応範囲を拡充していく。
近年のパッケージ業界では環境課題に対し、企業の垣根を越えた動きが始まっている。一方、消費者の嗜好の多様化もあり、同一商品にさまざまなパッケージをラインアップしするケースも増えている。
これらのことから軟包材パッケージでも小~中ロット生産に切り替えることで、環境負荷低減と多様なニーズに対応できる印刷方法が求められている。
同社では今後も、パッケージ印刷分野においてもマーケットニーズをいち早く捉え、製品への機能の搭載、ソリューションの提供を通じて、同分野の発展に貢献していくとしている。
なお、SCREEN GAはこのほど、「Truepress PAC 830F」について、千代田グラビヤと軟包材印刷のデジタル化推進に向けた協業に合意した。
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SCREEN GA と千代田グラビヤ 軟包材印刷のデジタル化に向けた協業に合意 「Truepress PAC 830F」導入で印刷課題を解決
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