【2025年9月8日】大日本印刷(DNP)は、海外で出版された書籍を注文ごとに国内で製造し販売する新サービス「グローバルコネクト」を、8月29日からAmazonマーケットプレイス内の店舗「外濠書店」で開始した。
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従来は海外からの取り寄せに数週間を要していた洋書を、国内でオンデマンド印刷することで注文から最短6日で届ける。初期段階で世界97の国・地域の出版社から販売許諾を受けた約450万タイトルを揃え、国内最大規模の洋書取り扱いを実現した。
DNPは、米国最大手の取次会社イングラムの子会社ライトニングソースと連携し、日本国内で唯一の「グローバルコネクトプログラム」パートナーとなっている。
これまで法人向けに限定していたが、Amazon上に「外濠書店」を開設し、幅広い層に販売を拡大した。専門書や論文などニッチ分野も取り扱い、研究者や留学生などの需要に応える。
印刷はDNPの国内拠点でデジタル印刷により行い、発送までをワンストップで対応。輸入コストや在庫負担を削減し、環境負荷低減にもつなげる。
海外出版社は「グローバルコネクト」との契約とデータ提供のみで、日本での販売が可能となる。独自の物流網や在庫を持つ必要がなく、参入障壁を下げる仕組みだ。
DNPは2026年度中に、国内出版社のコンテンツを海外パートナーがオンデマンド印刷して提供する仕組みも構築する計画で、出版流通の国際的な拡大を目指す。
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