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「シリーズ デジタルプリント」第2回 |コニカミノルタジャパン・前編| 新ブランド「Accurio(アキュリオ)」で産業用印刷に デジタル加飾でも新提案

【2017年2月24日】昨年、ドイツで開催された世界最大の印刷関連機材展「drupa2016」。
印刷機メーカーからはデジタル印刷機について多くの提案があった。
「シリーズ デジタルプリント」では、印刷機メーカーを中心にデジタルプリントにかかわる企業を取材し、デジタルプリントについて現状や将来を明らかにしていく。

大貫さん

第2回は印刷から後加工に加え、マーケティングまでの提案を始めたコニカミノルタジャパンPPG事業本部PPG事業統括部の大貫満統括部長に話を聞いた。

 

産業用途に供給 他社とは違った毛色で

――drupa2016終了後の貴社デジタル印刷機の動向を教えてください
当社は電子写真方式印刷機中心に、PP(プロダクションプリント)事業を続けてきました。その中で、さらにIP(インダストリアルプリンティング、産業用)の印刷機を今後、しっかりと供給していきたいと考えています。

「Drupa2016」では、お待たせしていたインクジェット(IJ)デジタル印刷機「AccurioJet KM-1」を発表し発売をアナウンスしました。
「Accurio(アキュリオ)」というのは、印刷のプロである印刷会社に向けて、最適なソリューションを提供する当社の新ブランドです。

コニカミノルタ ミマキdrupa5 展示会2日目 ランダ~自由見学 778

「KM-1」はコニカミノルタが開発した最新のヘッドを搭載し、小森コーポレーションと共同開発して、高い安定性と品質を実現しています。

 

――合わせて後加工機での提案もありましたね
コニカミノルタは2016年、仏国のMGI社に追加投資し、現在約40%出資しています。
同社の「JET VARNISH」は、IJヘッドを搭載し、版や型を使用することなく箔とニスの加飾が可能です。
コンパクトタイプ(A3)の「JET VARNISH 3DS」は、すでに宮城のユーメディア様に納入しており、活用されています。
注目度が高く、ここコニカミノルタジャパンのショールーム(東京都港区芝浦)には、サンプルの請求や見学の要望が多く来ており、すでに多くの方がご覧になりました。
また、今回のPage展でも出展実演し、大きな反響を得ました。

コニカミノルタ コニカミノルタ

同じ加飾では、メディアテクノロジージャパンが販売している「SCODIX(スコディックス)」も販売されていましたが、2社からリリースされることで、そこに市場が創出されユーザーはさまざまに比較検討できると考えます。
実際、発表後は市場が活性化しており、導入検討が進んでいます。
特に、デジタル加飾機は特殊な機械なので、2社が競いあうことにより、良い市場づくりを進めていきたいです。

 

――このほかにも多くのデジタルプリントのラインアップがありますね
当社の主力としては商業印刷向けにトナー機「AccurioPress C2070」があり、ラベル印刷用では「bizhub PRESS C71hc」があります。
これらの印刷機とともに、レーザーダイカッターや加飾装置など、周辺機器も紹介し、他社とは少し毛色の違った提案をしていきたいと思っています。

コニカミノルタ コニカミノルタ

「シリーズ デジタルプリント」第2回 <コニカミノルタジャパン・後編>につづく

 

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