【2017年6月6日】「SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)」 実行委員会は6月5日、東京都港区六本木のグランドハイアット東京で、世界一おいしい日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2017」の表彰式を行った。
従来の「新酒鑑評会」は、競技用に作った特製の1本を出品するのに対し、「SAKE COMPETITION」では、誰もが購入できる市販酒がその対象となる。
今回、「ラベルデザイン部門」が新設された。
この新部門の発案者は、実行委員にも名を連ねている元サッカー選手・中田英寿さんで、この日もプレゼンターとして登壇した。
表彰式は華やかなものでプレゼンターには中田さんのほかに、作家のいとうせいこうさん、タレントの平山あやさんや谷まりあさんなどが登場し会場を盛り上げた。
表彰は順位の発表のたびに、会場にどよめきが起こるという非常に真剣さが漂う雰囲気があり、日本酒世界一の名に恥じないガチンコ勝負であったことがわかる。
プリント&プロモーションでは、新設のラベル部門を中心に紹介する。
【関連生地】
中田英寿氏の発案で新設 「SAKE COMPETITION ラベルデザイン部門」に285点の応募
ラベル部門には285品種の応募があり、他の部門と同様、5月17 日、19日の両日、東京都立産業貿易センター台東館で審査が行われた。
この結果、ラベル部門の1位には新潟県新潟市の「越後鶴亀 越王 純米大吟醸」が選ばれた。
デザインは赤い円の中央に鶴と亀(亀甲紋)をイメージしたマークを配置。左サイドに「越王」「越後鶴亀」、右サイドに「純米大吟醸」「清酒」の文字が配されている。
表彰式では越後鶴亀の小林建夫社長が登壇し、トロフィーと副賞を受け取った。
小林社長は「評価されたことは非常にうれしい。来年は中身でも賞を取れるように頑張ります」と喜びの言葉を述べていた。
審査委員長の水野学氏(クリエイティブディレクター)は「審査を行った3人が同じものを選んだ。デザインに正解はないというが、ラベルデザインでは限りなく正解に近いものがあると感じた。海外でも通用するデザインを選んだつもりなので、日本酒も僕自身も世界に羽ばたいていけるように精進したいと感じた」と講評を述べた。
また、この部門の新設を提案した中田英寿さんは「今回のSAKE COMPETITIONは、ラベル部門などが増えて、より多くの人に知ってもらえる内容となった。多くの人に知ってもらえるということは、さらに伝え方が難しくなったということ。各社が酒ラベル作りでも頑張ってほしい」と呼びかけた。
ラベル部門の2位から10位までは以下の通り。
2位「山縣政宗 お燗純米」(水戸部酒造・山形県天童市)
3位「宮寒梅 EXTRACLASS 純米大吟醸 三米八旨」(寒梅酒造・宮城県大崎市)
4位「酔鯨 純米吟醸 高育54号」(酔鯨酒造・高知県高知市)
5位「純米吟醸 播磨路」(富久錦・兵庫県加西市)
6位「山の井 白」(会津酒造・福島県南会津郡)
7位「三好 純米吟醸」(阿武の鶴酒造・山口県阿武郡)
8位「金水晶 純米吟醸生原酒」(金水晶酒造店)
9位「MUSASHI 純米大吟醸」(車多酒造・石川県白山市)
10位「雪男 純米酒」(青木酒造・新潟県南魚沼市)
このほかの部門の受賞酒の詳細は以下から
SAKE COMPETITION 2017受賞酒
https://sakecompetition.com/?page_id=1906
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