【2022年3月28日】デジタルテキスタイル研究部会は3月25日、オンラインで「デジタルテキスタイル研究部会講演会」を開催した。
今回は、2022年の第1回講演会の要望に答えるため、7つの講演を用意。DTFプリンタや、世界のデジタルアパレル最新動向などについて各界の第一人者が報告した。
法政大学教授の岡本慶子氏「最先端技術が日本の伝統に変わる時」
講演では、絞り染めや手描き友禅、型友禅、型染、捺染など従来の染色技法を紹介、また西洋の織物やレース、刺しゅうなど染色以外の技術も解説した。
さらに、これらと比較してデジタルテキスタイルプリントの技術の強みや弱み、どう応用できるかなどについても考えを述べた。
岡本氏によると「デジタルプリントに足りないのは、技術と販売をつなぐ人。昔は室町商人と呼ばれる着物問屋グループが『広告』『商品』『流通』『価格』のすべてを担っていた。このような人たちが今はいない。誰かが新しい室町商人にならなければならない」
「京都は着物に関しては最高峰だが、アナログからデジタルに切り替えていくことはしない。それは先が見えないからで、お金をかけてデジタルに変えたからと言って、それにリターンできないかもしれないと考えている」
アステム名古屋営業グループ岩本直久氏「ウェアプリント業界で話題の新製法『DTFプリント』について」
岩本氏は「DTFプリント」の仕組みについて、印刷から乾燥、転写までの構造の概要を説明。
「現在、Tシャツプリント業者を中心に導入業者が急増。今後もさらに同移入が加速していき、年内には100台は突破する見込み」「異業種からの引き合いも多く導入事例も増えた。国内販売業者や販売代理業者も急増中で、国産プリンタも登場。DFTには欠かせないヒートプレス機の需要も高まる見込み」と報告した。
このほか、全7講演が行われ、活発な質疑応答がなされた。
デジタルテキスタイル研究部会
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