【2022年2月24日】「第61回2022年ジャパンパッケージングコンペティション(JPC)」はこのほど、「経済産業大臣賞」をはじめ入賞作品37点を決定した。
主催は日本印刷産業連合会(日印産連)。
今回は133点の応募作品の応募があり、その中から「経済産業大臣賞」に、花王の「量り売り堂」と、コーセーの「雪肌精クリアウェルネス UVディフェンスシリーズ」の2点を選出した。
JPCは実際に商品化され販売されたパッケージの優秀性を競うもので、今回61回目を迎える。
近年、パッケージデザインに求められる安心・安全、環境への配慮など多様な要求を総合的・多角的に評価し顕彰している。
「量り売り堂」は、保護、機能、構造、デザイン性などが審査基準となる同賞「1部門」の作品。
洗剤や柔軟剤を量り売りで販売する花王による試みで使われた、使い回しボトルの作品。対象とされた各商品のロゴやサインはごく小さいながら、しっかりと用をなし、長く家庭に置かれてもシンプルで美しい。SDGs達成への意識が高まる今、容器を捨てないという選択肢を消費者にもたらした。「アンチパッケージ」ともいえる、暮らしに対する大胆で新しい提案は、同賞に値する。
「雪肌精クリアウェルネス UVディフェンスシリーズ」は、安全性、リサイクル性、環境対応等に特に優れているものを対象とした「2部門」の作品。
ドラッグストアで販売を競う日焼け止め商品。店頭においては、競合より華やかに見せるデザインでしのぎを削る市場だが、同作品は「環境第一」に大きく方向性を変えた。外装は、樹脂製の袋や箱が一般的な同市場で初の紙100%で、吊り下げとスタンディングを両立した袋を開発。容器は 水滴形状を元にした造形でバイオマス素材を採用。プリントレス・ラベルレスとし、製造工程を減らした。生産から使い終わるまで持続可能な工夫を備え、同賞の趣旨に最も適合する。
全受賞作品のリスト
https://www.jfpi.or.jp/files/user/img/kouho/jpc2022/6-2022JPCjyusyousakuhin.pdf
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