【2020年8月28日】日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)はこのほど、「第18回JPMプランニング・ソリューション・アワード2020」受賞作品を発表した。
JPM主催の「JPM プランニング・ソリューション・アワード2020」は、 “生活者を購買行動に向けて実際に動かした優れたプロモーション”を表彰するもの。
入賞作品のうち「ベスト3賞」(全部門横断の上位3作品)と、その評価ポイントは以下の通り。
プロモーショナル・マーケティング大賞
オリィ研究所「分身ロボットカフェDAWN ver.β」(応募会社:ADKクリエイティブ・ワン)
ALSなどの重度障害者がカフェ店員として従事できるように、分身ロボットを遠隔で自由に操ることで働く場を提供できるしくみを開発。それをPR・話題化させることで、企業・自治体・一般層で協調しながら障害者雇用の促進に寄与した。
日本では企業の障害者雇用が遅れており、「障害者が分身ロボットで働くことができる」ことを示す場を作ることで、障害者雇用への理解を深め分身ロボットの社会実装を進め雇用を促進させたことが、社会貢献プロモーションとして高く評価された。
ベスト・プロモーショナル・プログラム賞
トヨタ自動車「トヨタ 防災給電プロジェクト」(応募会社:博報堂/博報堂プロダクツ)
HV,PHV,FCV実装車の活用促進を、従来はアウトドア・レジャー文脈でPRしてきたが、災害時に備える、備蓄電源として役に立つ給電機能というソーシャル文脈でPRし体験してもらう「防災給電体験イベント」をトヨタのお店で行うことで、新しい活用シーンをイメージさせることに成功した。
単発の商品販促・PRイベントではなく、災害の多い日本で給電車が、トヨタのお店が、地域の防災力を高めることに役立つという社会貢献プロモーションとしてプログラム化したことが高く評価された。
ベスト・プロモーショナル・クリエイティブ賞
亀田製菓「ハッピーターン リニューアル!変わってないわよ」(応募会社:ADKクリエイティブ・ワン)
メーカー側には大きな決断である商品リニューアルでも、消費者側ではあまり変わっていないと感じてしまうことを正直に表現。リニューアルなのに変わっていないという消費者の本音を素直に表現テーマにすることで、新旧商品の食べ比べをしたくなるようなプロモーションを設計。
新旧商品の食べ比べを広告・WEB・SNS・店頭と一貫して表現することで体験トライアルを促進し、新旧両商品共に売り上げを伸ばした。結果的には消費者の正直な意見を広告表現したことから、企業イメージUPにも繋がったことが高く評価された。
今回の応募期間は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令中の4月~5月上旬であったにも関わらず、応募企画総数は例年と同規模の60点にのぼった。
部門ごとの金賞・銀賞を含めた「入賞作品一覧」は以下のとおり。
https://jpm-inc.jp/wp/wp-content/uploads/PSA2020-0825A.pdf
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