【2024年1月30日】「PrintDoors2024(第60回光文堂 新春機材展)」が1月24日~25日、名古屋市の国際展示場ポートメッセなごやで開催された。
同機材展は、光文堂が毎年この時期に開催している中部地方最大級の印刷機材総合展。毎年、ポストプレスからプリプレスまで、資機材や技術、サービスなどが多数展示された。
今回のテーマは、「Challenging2024つなぐ」で、出展者数は140社以上だった。
プリント&プロモーションでは同展示会をデジタルプリントを中心にレポートする。
ミマキエンジニアリングは、協力会社数社と共同出展。
シンクイノベーションのコーナーでは、「UJF‐6042MkⅡe」とグラボテックのレーザー加工機を活用したグッズ製作を紹介。アクリルキーホルダーやスマホケースなどを展示した。
ニシマツテントは「UCJV330ー160」の横で、次世代サインのテンションファブリック「ファブリックフレーム」を展示。展張して四方を挟み込むだけのサインのシステムは熟練の作業員を必要としないことから注目されている。
このほか「TxF150-75」によるDTF(Digital to Film)も展示していた。
イメージ・マジックは、小型のDTFシステム「TransJet300S」を展示。1カ月前に発売された新製品で、少量のDTFから始めたいという企業に向いている。
コニカミノルタは、デジタル印刷機の「AccurioPress C14000」や「AccurioPress C84hc」を展示。検査機能の付属やなどをアピールしていた。
サンプル展示ではラベル印刷用の「AccurioLabel 230」や「AccurioLabel 400」を紹介していた。
ラベルで主流の凸版印刷機が苦手なプロセスカラーに対応でき「AccurioLabel 400」では白インクも搭載するなど、ラベル印刷でのデジタル化に貢献しているという。
理想科学工業は、自社のデジタル印刷機を紹介した。
リソグラフ「MH936」は、名古屋市立の学校では90% で採用されている。孔版印刷のリソグラフは、オフセット印刷に風合いが近く、また安価であるため、オフセット印刷機を置いていた官公庁などで置き換えに採用されている。
インクジェットプリンタの「GL9730」は、同時両面印刷が可能な上、ホチキス止めまでを一貫して行える。福岡の教育委員会で一括200台を受注するなど、こちらも学校での採用が多い。従来は、数却人分のコピー機でプリントして、人間がホチキス止めをし、資料を作っていた学校が導入することで1日数人がかかりで行っていた作業を完全自動化できたという。
価格は400~500万円。
ヒサゴは、ラミネーター「FUJIPLA HLA-2301」を出品。同機はラミネートだけでなく、プリント面に粘着塗工して、剥離フィルムを貼り合わせることが可能で、ステッカーフィルムを作成できる。
武藤工業は「XpertJet‐461F」はMPシリーズインクを採用。出力物を選ばないことからグッズ製作などでも活用されている。
富安金属印刷は「オリジナル缶」を出品した。
同製品は、ペール缶と呼ばれる大型の缶の外周に、独自のデザインをプリントできるという商品。大判デジタルインクジェットプリンタで出力されており、鮮明なフルカラー画像をいれた缶を1個から作成できる。当初、ペール缶から始まったが、手にのるサイズの製品も取り扱っている。
今年は、ショッピングモールにこの製品をテーマにしたショップもオープンする予定。
奥村印刷の「折り紙食器 beak」は、1枚の紙を折って組み立て可能な食器。
従来の紙皿などと異なり、普段はA4用紙1枚の形状であるため、場所を取らずに収納できる。防災用の備蓄品はもちろん、キャンプなどアウトドアグッズとしても提供されている。
この日は、これまでに作成し、販売した商品に加え、歌舞伎柄を底面にプリントした巨大な紙皿も展示していた。
広光印刷はミマキエンジニアリングのフルカラー3Dプリンタを使ったフィギュアを紹介。色までを再現できるため、手作業での着色の必要がなく、スキャンするだけでフルカラーフィギュアを作成できる。
鈴木紙工所は、製本の技術を活用し、紙で作ったブランコを展示。実際に来訪者に乗ってもらうというサービスも行った。
光文堂は、グラフテックのロールラベルカッティングプロッターを展示。ロールtoロールで、350㎜幅まで、最大カット速度900㎜/秒でカットできる。
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