【2020年5月21日】SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は2021年春をめどに、軟包装向け高速水性インクジェット(IJ)印刷機「PacJet FL830」を発売する。
「PacJet FL830」は、最大基材幅が830mm、最大印刷速度が75m/分と、軟包装向け高速IJ印刷機としては最高クラスの性能を持つ。生産量が4000m以下の印刷物の場合、グラビア印刷やフレキソ印刷よりも経済性が高いという。
インクは食品安全規制に準拠しており、CMYK + Whiteの5色を搭載、出力解像度は1,200dpi。軟包装では、特に必要とされる白色の隠蔽性は50~60%で、水準に達しているとしている。
対応基材はPETとOPPで、今後、さまざまな機材への対応をテストしていく。
基材へは、印刷前にプライマーのコーティングが必要だが、印刷後はインクが乾いた状態なので、従来のアナログ印刷では必要だったエイジングの(ラミネート前に乾燥させる)時間は必要ない。
価格は3~4億円程度を予定している。
同社では5月20日にオンライン記者発表会を開催。
発表会では「今後、対応基材をテストしながら増やしたい」としており、インクなどもブラッシュアップを重ねて2021年の発売を目指す。
また、売り上げは、軟包装に段ボール機や紙器パッケージも含めた「包装分野」で2024年までに100億円。ラベル印刷も含めれば140億円の市場規模を目標としている。
Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.