【2019年2月28日】メディアテクノロジージャパン(MTJN)は2月27日、28日の両日、東京島江東区のホワイトカンバスMON-NAKAで、「XEIKON 9800 」セミナーを開催している。2日間の参加者は約70人を見込む。
同セミナーは、MTJNがザイコンジャパンと提携し電子写真タイプ(EPタイプ)のデジタル印刷機「XEIKON 9800 」の販売を行うこと、またホワイトカンバスMON-NAKA内に同機を設置したことから開催された。
今回はザイコンジャパンから講師として星名勤社長を招き講演。また同社B.I統括部の平林利文シニアマネージャーが「XEIKON9800」の概要を紹介した。
また、デモンストレーションでは、印刷から後加工で枚葉カットするまでを実演し、その能力をPRした。
セミナーでは星名社長が登壇し「人材不足時代におけるデジタル印刷機の活用法」のテーマで講演し、以下のように述べた。
ザイコンはかつて、世界の戦略とは離れて日本では年間1、2台を販売するという状況だった。
フリントグループの一員になったことで、世界で3番目に大きな市場の日本でしっかりと販売していきたいと方針転換した。昨年は4台を販売し、今年はすでに2台を納品、受注残も3台あり5台の販売が確定している。
さて日本だが、2030年には人の取り合いになるほど労働人口が減る。団塊の世代がリタイアし、雇用は若手の売り手市場になっている。
その中で、残念ながら印刷業界が魅力的かというとそうではないという現状がある。これは米国でも同じ。
今から新しい職を手につけようという時に、オフセット印刷のオペレーターになるかというと興味を持たないことの方が多いだろう。
こういった背景から、若い人でも扱いやすく、やめても次の人がすぐに使える印刷機が求められている。
もちろん、デジタル印刷機だけが答えではないが、標準化してもオフのオペレータが半年で一人前にはならない。オフを自動化しても高価になり、紙を選ぶ。その機械を「若手だけが独占するのか」とベテランから文句が出てしまう。
じゃあ、外国人雇用するかといえば、5年しか日本にいられないため、将来の会社の軸になるのかと言われると、非常に難しい。
このため、デジタル印刷機を入れて会社の生産の中心にという会社が増えている。
「XEIKON 9800」も、オフのジョブを置き換えられる性能に達しており、品質や表裏見当、耐用年数なども引けを取らない。また、インクジェットの印刷機に比べ、あまり掃除する必要がない点も利点だ。
続いて同社B.I統括部の平林利文シニアマネージャーが「XEIKON 9800」の概要説明を行った。
当社はインクジェットデジタル印刷機「Truepress Jet520」を1000ユニット以上販売した実績がある。
ロールのデジタル印刷機で、さらに導入しやすいものをと考えていたところ「XEIKON 9800」の名前が挙がった。
ホワイトカンバスに入れて1か月、その良さが見えてきた。
ますは一度に用紙両面にトナーを定着できるところが一番の特長。また、後加工はインラインカット機構により、シートで出力でき、当社ユーザーがお持ちの枚葉の後加工機を使用できる。
速度は一般的なトナーPODの場合の約2倍で、5色で21.5m。品質ではグラデーションのボケ足が非常によく、グラビアに近い美しさがある。
安定性でも1000枚連続でデルタE2以下の差違しかなく、人間の目ではわからない範囲のゆらぎだ。
長尺も504㎜×無限をカバーしており、非常に得意としている。また、トナーは食品系にも使えるほど安全で、耐光性も高い。特色にも対応しており、白、オレンジ、バイオレット、クリアに加えて特注トナーも製造できる。
耐用年数は5年以上で、ユーザーには10年を超えて使い続けている会社もある。
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