ミマキエンジニアリング　人の健康と環境に一層配慮した次世代のUV硬化型インク「ELH」「ELS」を発売

【2025年5月5日】ミマキエンジニアリングは2025年度、人の健康と環境に一層配慮した次世代のUV硬化型インク「ELH」と「ELS」を発売する。
両製品は、欧州を中心に強化が進む環境規制に対応するもので、SVHC（高懸念物質）およびCMR（発がん性・変異原性・生殖毒性物質）を一切含まない処方を実現した。

欧州のREACH規制において、SVHCを含む製品には情報開示や報告義務、輸出入制限などが求められており、今後インクや印刷物への使用制限が厳格化される見通しとなっている。こうした中、同社が発表した「ELH」「ELS」は、SVHCに加えCMRも完全排除したUVインクであり、より安全な作業環境の構築を支援するものとして位置付けられる。

UVインクは、乾燥工程を必要とせず多様な素材に対応可能なことから、サイングラフィックスや工業製品、オーダーグッズなどの分野で広く用いられている。同社はこれまで約20年にわたり、UVインクの画質や機能性の向上に取り組んできた。

新たに発表された2製品の特長は以下のとおり。

1．SVHC・CMRフリーで、作業者と環境により安全
SVHCおよびCMR物質を一切含まない処方により、作業者の健康リスクを低減。国際的な安全規格にも準拠し、環境負荷を抑制する。

2．低臭気で快適な作業環境
従来製品に比べて臭気を約30％低減（同社内評価による）。作業空間の快適性が向上する。

3．用途に応じた高い機能性
「ELH」は高い耐擦過性を、「ELS」は高い柔軟性を備えており、それぞれ従来のLH-100、LUS-120、LUS-170に対応。既存プリンタでの切替も可能としている。

両製品は2025年6月以降、順次販売を開始する予定。供給形態は「ELH」が250mlボトル、1,000mlボトル、220mlカートリッジ、600mlパック、「ELS」が250mlボトルおよび1,000mlボトルとなっている。いずれもC/M/Y/K/Lc/Lm/白/クリアのカラーに対応する。

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタ、3Dプリンタなどの製造・販売を手がけ、印刷工程のトータルソリューションを提供している。今後も『新しさと違い』を掲げ、技術革新を通じた付加価値の高いビジュアルコミュニケーションの提供を目指すとしている。

企業・IRサイト
https://ir.mimaki.com/

製品情報
https://japan.mimaki.com/