【2025年12月15日】アスカネットは10日、独自の空中結像技術「ASKA3D」を用いた新製品「浮空(うくう)ライブステージ」シリーズを発売した。
「浮空ライブステージ」は、映像を空中に浮かび上がらせる空中ディスプレイ筐体で、特殊なメガネを使用せず、肉眼で立体的な映像を視認できる点が特徴だ。
手をかざすだけで操作できる非接触インターフェースを備え、人物やキャラクターがその場に存在しているかのような臨場感を演出する。
大型モデル「匠(たくみ)」は、自治体窓口や商業施設の受付などでの利用を想定し、AIアバターを活用した案内や遠隔接客への応用を見込む。実在の人物映像を投影することで、リモート会議やライブコミュニケーションにも対応できるという。

一方、「Home」は卓上サイズの個人向けモデルで、背面にスマートフォンを設置することで空中映像を表示できる。VTuberやキャラクターコンテンツを空中に映し出す新たな「推し活」用途や、IPコラボレーション商品としての展開を想定している。筐体デザインは、同社がフォトブック事業で培った印刷技術を生かし、カスタマイズが可能としている。
発売に合わせて東京都中央区の東京証券会館で行われたプレス向け説明会では、代表取締役社長の村上大吉朗氏が「当社の三つの事業で、皆さんに寄り添いながら、新たな事業を進めたい。浮空映像は特別な場所で使われていたが、日常に展開して事業価値を上げていきたい」あいさつ。
その後、両シリーズをデモンストレーション形式で紹介した。

同社が開発した「ASKA3Dプレート」は、光の反射と透過を利用して空中に映像を結像させる特許取得済み技術で、従来のホログラムとは異なり、実在感のある映像表現が可能だ。
センサーや音響、照明と組み合わせることで、非接触型のインターフェースとして、エンターテインメントや商業施設、教育、医療分野などへの展開も進めている。
同社は今後、IPコンテンツとの連携や自治体、商業施設での導入提案を強化し、空中ディスプレイを活用した新たなコミュニケーション体験の創出を目指すという。
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