【2025年10月31日】永谷園は、お茶づけ商品に封入している「東海道五拾三次カード」の封入を、2025年12月末生産分をもって終了すると発表した。
2016年11月の復活以来、約10年間続いた人気企画が幕を下ろす。

同カードは、歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」をモチーフにしたもので、お茶づけの封入紙「検印紙」を活用して始まった。
1952年発売の「お茶づけ海苔」には、製品検査の確認印を押した無地の紙が封入されていたが、その後、文化普及の一助として絵柄を印刷したことがカード化のきっかけとなった。
1997年に一時休止したが、2016年11月に「日本文化を伝えたい」という想いのもと再開。和食のユネスコ無形文化遺産登録やクールジャパンの推進、東京オリンピック開催など、日本文化への関心の高まりを背景に復活した。応募券を集めるとセットが当たるキャンペーンも人気を博し、永谷園の名物企画となっていた。

同社は「『東海道五拾三次カード』の終了は一つの節目だが、『文化を味わう時間』を届けるという想いは変わらない。新しい形で次の時代につなぐ準備を進めている」としている。
封入終了の対象商品は、「お茶づけ海苔(8袋入)」「さけ茶づけ」「梅干茶づけ」「たらこ茶づけ」「わさび茶づけ」の各6袋入り。現在実施中の「東海道五拾三次カード フルセットキャンペーン」は、2026年8月まで継続される。
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