【2023年3月8日】大日本印刷(DNP)はこのほど、自社で開発・運用するDNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころウォーク」で、拡張体験デザイン協会が主催する「第1回 DAAX Design Award」を受賞した。
「みどころウォーク」は、人の五感の相互作用である「クロスモーダル知覚」を活かした鑑賞システムで、VR(仮想現実)を活用し、フランス国立図書館(BnF)リシュリュー館のマザラン・ギャラリーを実際に歩いているかのような「新しい文化体験」を提供する。
今回、システムの内容だけでなく、体験価値の評価検証への取り組みが高く評価されて受賞に至った。
拡張体験デザイン協会Design Association of Augmented Experience (DAAX) は、 国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)が民間企業や大学等と設立したコンソーシアム。
現実の生活空間とサイバー空間を融合したサイバーフィジカル空間における生活者の安全で快適な体験をデザインする「拡張体験デザイン」のための評価手法の確立および普及を目的として設立した。
「みどころウォーク」を活用した「マザラン・ギャラリーのVR体験」は、BnFリシュリュー館の象徴的な空間であるマザラン・ギャラリーを360度見回せるVR空間。
利用者がヘッドマウントディスプレイを使用することで、全長45.55メートル、横幅8.2メートル、天井高9.2メートルの空間を実際に訪れたような体験できる。
専門家の解説を聞きながらVR空間を移動し、17世紀にマザラン・ギャラリーの天井画を描いた画家ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリの視点に近づいて、見どころや歴史をたどることができる。
利用者の実際の動きとは少し異なる映像を見せることで空間知覚を操作する「リダイレクテッド・ウォーキング」によって、「クロスモーダル知覚」を活かしたVR空間での歩行体験を実現している。
DNPコンテンツインタラクティブシステム 「みどころシリーズ」」について
Copyright © 2024 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.