【2022年12月1日】日本印刷技術協会(JAGAT)は11月30日、「オンライン JAGAT 大会 2022」を開催した。
テーマは「創注」で、印刷会社にいかに注文をつくれるかを議題に関係者や識者が登壇した。
冒頭、塚田司郎会長は、以下のようにあいさつした。
師走で忙しくなる時期だが、今年も残念ながらオンラインでの開催となってしまった。先日行われた「IGAS2022」では、いろいろな方から声をかけていただき、エネルギー価格の高騰やESGが課題になっていることがわかった。
海外の方からも話を聞いたが、イタリアは電気代が4倍も上がっている。これに比べれば日本は、まだましだと感じる。米国のインクジェット機メーカーは、出版関連で切り替わりがあり、生産が追い付かないという話を聞きショックを受けた。
日本でも、資材コストが非常に上がって、特に用紙は4割近く上がっている。折り込みチラシなどは難しくなっているという声を聞いた。コロナ禍で需要が変化していく中、この産業も変化していかなければならない。転換点に置かれたJAGAT大会だが、今日もよろしくお願いしたい。
基調講演では、Habitat 取締役/クロス・アンブレラ代表の亀卦川篤氏が登壇。DX とは何かから印刷メディアの役割の変化、創注のつなげ方などをテーマに、実践的な視点から講演した。
亀卦川氏は、自信の経歴を紹介した後、印刷業界のDXについて「全体では弱い」と分析。
「印刷会社が、取り組むべきゴールは全社一体となったビジネス改革」とした上で次のように述べた。
「DXは電気と一緒の手段。それによって新しい価値をどう生み出すかがビジネストランスフォームであり、DXである」。
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