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第1回 デジタル印刷(使い道)研究会 「こども新聞の制作」「朝日新聞の取り組み」を報告 トークセッションも開催


【2016年2月18日】「第1回 デジタル印刷(使い道)研究会」が2月16日、東京都墨田区両国の三菱製紙で開催され、約60人が参加した。同研究会は普及と技術進化が進む産業用デジタル印刷機の使い道を探る集まりとして、今回初めて開催され、2つのセミナーと1つのトークセッションが行われた。

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セミナー「こども新聞制作とその後の反響」
まず、こども新聞研究所の中村真己所長が「こども新聞制作とその後の反響」のテーマで、春日部市立上沖小学校(上沖小)の児童とともに行ったデジタル印刷機を使った新聞づくりについて報告した。
中村所長は昨年6月からデジタル印刷による「こども新聞」発行事業に取り組み、9月からは上沖小で指導、12月に「こども新聞 上沖版」を発行した。

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新聞は3700部を印刷。学校内に約850、学区内の朝日新聞購読者などに約2800部を配布した。学校内向けの新聞はデジタル印刷の特性を生かし、1~6年生まで学年ごとに地紋を変えた6種類を用意。さらに学校内向けにはQRコードを印字し、秋の行事の写真を見られるサイトにアクセス可能にした。
また、この事業では配布後に父母へのアンケートを行っており、接触率は約9割という高い数字を示した。

「朝日新聞社のデジタル印刷機への取り組み」
続いて、朝日新聞社制作本部の澤田有司主査が「朝日新聞社のデジタル印刷機への取り組み」のテーマで講演した。
朝日新聞ではオセのインクジェットデジタル印刷機「ColorStream 3700Z」を2014年に導入し、昨年から活用を始めている。長所は版が必要ないため多品種小部数が可能、バリアブル印刷にも対応など。一方、短所は印刷速度が遅い、インク代が高い、4の倍数のページでしか印刷できないなど。

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新聞のサイズにこだわらない長尺印刷も可能で、ポスターのような使い方や3つ折りや4つ折りなどの加工方法でカレンダー印刷などにも対応する。
今後は、少部数印刷や遠隔地印刷などで、朝日新聞以外からの受注もする構えで、インキや用紙を改良しながら、本格的な運用を進めていく。

トークセッションは「デジタル印刷の取り組みを語ってみよう」
トークセッションは「デジタル印刷の取り組みを語ってみよう」をテーマとして行われた。
パネラーは印刷会社からオクムラグラフィックアーツの高木達也マネージャー、製紙会社から三菱製紙 洋紙事業部の木村篤樹担当部長、朝日新聞の澤田主査を迎え行われた。モデレーターはこども新聞研究所の中村所長が務めた。

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同セッションではパネラーそれぞれのデジタル印刷へのかかわりや、現状への考察を行い、使い道への提言を行った。
「デジタル印刷の現状をどう思うか?」という質問には、
澤田氏は「やっと広い海原に出港したばかり。濃い霧の中を低速でおそるおそる航行しているという状況」
木村氏は「国内に限って言えば、デジタル印刷に対する理解度や必要性は一気に高まって来たが、しかしながら、イニシャルコストが高いので、導入出来る企業も大手と一部の中堅どころに限られている」
高木氏は「多様化し、クライアントもデジタル印刷に興味持ち始めている」
と述べた。

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「デジタル印刷はどう使えるのか?どう使うべきか?」の質問には、
高木氏は「オンリーワンの印刷物を出す。スピード・品質も向上し、大量物も可能になるだろう」
澤田氏は「少量多品種印刷に使用するべき。一人一人の要望を叶えたプライベート新聞や読者の名前・住所の印刷、なども可能だと思う」、
木村氏は「まだ気づいていない。ニーズを汲み上げよう。WEBで済むこともあれば、紙の印刷物にした方が良い場合もあり、当にその時に最適なデジタル印刷が必要になる」
などとそれぞれが呼びかけた。


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