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エプソン 主力のプリントヘッド「PrecisionCore」のラインアップを拡充 21年下期から

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【2021年6月8日】セイコーエプソン(エプソン)は2021年下期から、同社の主力製品「PrecisionCore(プレシジョンコア)プリントヘッド」のラインアップを拡充する。

今回の拡充は、商業・産業領域での廃棄物の削減や、環境負荷の低減が可能なデジタル印刷への転換加速に対応するためという。

新製品は、ノズルレベルでのインク循環機能を初めて搭載した「D3000-A1R」をはじめ、合計3製品。
これにより、インクジェットヘッドのラインアップは5シリーズに拡充、多様なデジタル印刷用途に採用可能になる。

 

D3000-A1R

「D3000-A1R」は、ノズルレベルでのインク循環に対応したことで、ノズル近傍の水分蒸発に伴う不具合を防止し、継続して安定した印刷を行うことが可能となり、装置設計およびインク設計の自由度が向上した。これにより、従来品「PrecisionCore Sシリーズ」で必要としていた、定期的なインクパージ(吐き捨て)やヘッドクリーニングが不要となっている。
解像度は1200dpiと高周波駆動を実現することで、既存のアナログ印刷のような画質・速度をデジタルプリントで再現できるという。
また、複数ヘッドを並べる際に、ヘッド間の位置調整が不要で、ヘッド組込・交換時の作業時間を大幅に削減する。

 

S3200-A3

「S3200-A3」は、従来品「S3200-A1」に対して、周波数は24kHzのままでインク滴サイズを1.4倍に増加。テキスタイルや段ボールへの印刷のような、印刷対象物とヘッドとの距離が広い状態でも高い印字品質と高速印刷の両立できる。
形状は、拡張性が高いS形状デザインと堅牢性の高い構造はそのままに、幅広いニーズやアプリケーションに対応する。

 

I3200(8)-A1HD

「I3200(8)-A1HD」は、従来品「I3200(4)-A1」に比べ、ノズル解像度を最大1200npi(2色使用時)に増やしたことにより、同シリーズの特徴である使いやすさとコンパクトさはそのままに、より高精細な画質を実現した。
マルチパスでの印刷はもちろん、シングルパスでの高速印刷にも適した設計という。

今回の3製品の発売により、テキスタイルやパッケージ、加飾などの印刷を、アナログ印刷から、デジタル印刷への転換。消費地に近い分散印刷、必要な時に必要なだけ印刷するオンデマンド印刷を実現する。

PrecisionCoreプリントヘッドの詳細

マイクロピエゾ技術
https://www.epson.jp/technology/core_technology/inkjet/micro_piezo.htm

マイクロピエゾ製造技術
https://www.epson.jp/technology/core_technology/basic_technology/precision_core.htm?rdct=micro_piezo 

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