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「プロダクション&パッケージングコンファレンス2020」を開催 日米アナリストがコロナ下の印刷業界を解説


【2020年11月24日】キーポイントインテリジェンスは11月20日、東京コンファレンスセンター・品川で「プロダクション&パッケージングコンファレンス2020」を開催した。また、新型コロナウイルス感染拡大に鑑み、オンラインでの配信も行った。

同コンファレンスでは、新型コロナウイルス拡大下の「市場トレンド」や「今後の予測」「プロダクションプリンタの販売台数」「印刷ボリューム」などを分析し、同社の日米アナリストやゲストスピーカーが解説を行った。

冒頭、キーポイントインテリジェンスの山内透社長が、以下のようにあいさつした。
「当社は欧米を中心に調査活動している企業。今回はコロナの影響で、海外からアナリストが来ることはできなかったが、米国のアナリストがオンラインで講演を行う。今年初のコンファレンスで、初のオンライン同時配信のコンファレンスということもあり、至らない部分もあると思うが最後までお付き合い願いたい」。

 

プロダクションデジタル印刷市場の動向と予測

冒頭の講演ではGerman Sacristan(ジャーマン・サーコステン)氏が「プロダクションデジタル印刷市場の動向と予測」のテーマで、新型コロナウイルス感染拡大下のプロダクションプリンタと各メーカーの市場トレンドと予測を以下のように解説した。

コロナ下のリモートワークで、オンラインでのプリント・印刷注文が主流となり、コピーも小型機にとって代わられている現状で、ちいさなプリントプロバイダーや写真業者は大きな影響を受けている。
ユーザーは、「オンラインの方が自分たちでプリントするより安い」ことを知ってしまった。

一方、小さなプリントサービスプロバイダーをオンラインでまとめ、コストを下げていく動きがあり、これは競争力をつけていくだろう。

プリント量の多いの産業用インクジェット印刷機は成長力があり、ブレイクイーブンを過ぎていなくても、導入することに価値があると感じる。逆に、産業用の電子写真方式のデジタル印刷機は減少していくと考える。

プリントプロバイダーへのアンケート調査によると、彼らが求めているのは、一番が「スピード」次に「コスト」という結果が出ている。

 

「パンデミックの状況の中で生き残るために」

続いてRyan McAbee(ライアン・マカビー)氏が「パンデミックの状況の中で生き残るために:データドリブンアプローチの重要性」のテーマで講演した。

米IMFは経済成長率を5%マイナスに下方修正した。
業界に目を転じると、4月のPSPは78%が売り上げ減だった。しかしその後、下げ幅は6月には27%と少しずつ戻しているが、回復には時間がかかるという印象だ。

当然だが、新型コロナウイルス感染拡大から、リモート、巣ごもりが大きな影響を与ええた。
ウイズコロナの時代だが、各企業は徐々に本来の事業の形態に戻りつつある。

パンデミックはデジタルトランスフォーメーションを引き起こし、Amazonやアリババといったネット通販企業、ZOOMなどのリモートツールを提供する企業は堅調だ。

当社のアンケート調査は中小プリントサービスプロバイダー(PSP)350社に調査を行った。
調査の結果では、「時間軸で売り上げを見る」と答えた企業では、業績の下げ幅が低い、また「新しい売り上げの機会を追求する」と答えた企業が好調で、資産を有効活用し新たなチャレンジをすることが重要だ。

多くの企業がオンラインで発注するようになったことで、デジタルプリントによる広告・チラシで効果を検証する、より戦略的な考え方が始まっている。
また、教育関連では、ユーザーが自宅で行う紙のプリントが増えており、ここに新たな需要があると感じる。
需要が減る中でパンデミックに強い業界をつくるしかない。

当社では直近で調査結果を求めた「印刷サーベイ」が発表されるので、詳細はこちらでご覧いただきたい。

このほか、ゲストスピーカーは、ユニオンネットワークの松原匡隆氏が登壇し「コロナ禍からの脱出に向けて」のテーマで講演を行った。

 


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