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複合機からの再生品 3Dプリンタ用フィラメント2種類を開発 リサイクルプラ100%使用 キヤノンエコロジーインダストリー

【2020年11月21日】キヤノンエコロジーインダストリーはこのほど、初の自社開発製品として、キヤノンの複合機などから再生したリサイクルプラスチック100%の3Dプリンタ用フィラメント2種類(PC+ABS、HI-PS)を開発した。

新製品は、さらなるプラスチック資源循環を推進する新たな取り組みとして、リサイクルプラスチック100%の3Dプリンタ用フィラメント。
リサイクルプラスチックの原料は、プラスチック材料として信頼性と実績があり、複合機の外装カバー、カセット等に多く使われているPC+ABS、HI-PSを採用している。

キヤノン製品のリサイクルで培った技術を応用し、市場から回収した複合機の外装カバー、カセットを最適な技術を用いて破砕、洗浄、押出成形することで、リサイクルプラスチック100%でありながら安定した線径精度のフィラメントを製造することが可能となった。

耐熱性に優れ高強度であるPC+ABSフィラメントで、造形物を作るメイン材料とし、耐衝撃性に優れリモネンに溶けやすいHI-PSフィラメントをサポート材として用意。2種類のフィラメントを組み合わせて使うことで、単一材では難しかった複雑な形状の造形物も作成できる。

背景には3Dプリンタの普及と環境問題、各国はSDGs(持続可能な開発目標)などがあり、こうした中、キヤノンエコロジーインダストリーでは、キヤノン製品のリユース・リサイクルを通じて高度な資源循環を追求している。

3Dプリンタ用フィラメント ホームページ
https://ecology.canon/business/3dp

 

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