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【レポート】「56th FISMA TOKYO」 テキスタイル機器の最新見本市 デジタルプリントも多数

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【2019年9月20日】「56th FISMA TOKYO(東京ファッション産業機器展)」が9月18日、19日の両日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。
主催は東京都ミシン商工業協同組合。
テーマは「『KAI-ZEN PARTⅢ』-価値あるものづくりのために-」。

「FISMA TOKYO」は、テキスタイル加工分野の最新製品を集積した展示会。
プリント&プロモーションでは、主にデジタルプリントとその周辺機器を紹介する。

 

展示会レポート

ミマキエンジニアリングは、発表したばかりの「TX300-1800MkⅡ」を展示した。
「Tx300P-1800 MkII」は、「昇華染料インク」と「捺染顔料インク」を同時に搭載。ユニットの切り替えを行うことで布と紙の両方にプリントできるハイブリッド方式を採用。1台で布と紙の両方をプリントできる。
担当者は「1台二役と便利に使えるので、これからインクジェットでのプリントを始めたい企業向き」としており、デジタルプリントのすそ野を広げるモデルという。

会場ではデジタル捺染用後処理装置「TR300-1850C」や、モンティアントニオ社製の昇華転写用プレス機「Mod.180-T」などが展示された。

上野山機工はコーニット社製の「Avalanche POLY PRO(アバランチ ポリ プロ)」をメイン展示。同機はこれまでインクジェットプリンタが苦手だったポリエステル素材へのダイレクトプリントを前処理も含めて行えることで注目されており、すでに国内でも導入事例がある。
またブラザーのガーメントプリンタ「GTX」も同社ブースで展示された。

島精機製作所は、布用の自動裁断装置「P-CAM160」を参考出品した。
動機は最新のシステムで、型紙データ通りに裁断する「柄合わせ裁断」が可能で、作業台に吸着機能があり、従来必要だった抑え用のビニールが不要となった。ブースではデモンストレーションを行い、多くの人が足を止めた。発売は年明けの見込み。
このほか「P-CAM182」も展示した。

システムグラフィは、エプソン製の昇華転写プリンタ「SC-F6350」を展示。1200㎜幅のコンパクトタイプで、エントリーモデルとして人気がある。

同じくエプソン社製のプリンタを展示したのはJUKI。「SC-F9350」は、1625.6mm幅で多くの布に対応可能。ブースではスポーツアパレルをイメージしたプリントを紹介していた。
「縫製会社がプリントを始めるケースが増えており、染色工場以外での大判プリンタの導入は多い」と担当者。

ハシマはローランドディー.ジー.の「Texart RT-640」をデモ。ハシマの熱圧着装置「HSP-1300RL」との組み合わせで、テキスタイルプリントを実演した。

東レACSは武藤工業のカッティングプロッタ「Value Jet VC-A1000」を展示。アパレル用の型紙のカットで多く採用されているが、最近は紙出力がなくなり、データ送信で済むようになったことから、採用は徐々に減っているという。

 

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