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【開催中レポート】「第71回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー春2025」 プリンティング関連製品&オーダーグッズに注目

【2025年4月17日】「第71回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー春2025」が4月16日から18日までの3日間、東京・池袋のサンシャインシティ 文化会館ビル コンベンションセンターで開催されている。主催はビジネスガイド社。

今回のテーマは「販売促進の原点回帰 Part2 世代を超越する販促品のチカラ」。企業のマーケティング活動が多様化する中で、「世代」を超えて顧客に届く手法として、改めて「販促品」の力に注目が集まっている。
会場では、来場者が実際に販促品に触れ、体験できる企画も用意されており、最新のセールスプロモーションの動向を確認する機会となっている。

プリント&プロモーションでは、プリンティング関連製品や、オーダーグッズビジネスにつながるサービスや技術について会場からレポートする。

 

速報レポート

冨安金属印刷は、いつものようにインクジェットプリントで少量から作れるオリジナル缶を出品している。
同社は金属印刷をインクジェットプリンタで行ない、オリジナルのペール缶を1個から作成できるサービスを展開している。
今回は中心展示は「シャルモン缶」で、同商品は缶の上にUVのクリアインクでエンボスを施したような凹凸を形成でき、インクジェットプリントと合わせて独特の風合いを施せる。シャルモンとはフランス語で「魅力的」という意味。
同社は使用するプリンタを入れ替えたばかりで、その機能を生かした製品展開を行っている。

モノファクトリーは缶バッジ製作の自動化を提案している。
同社の缶バッジ自動機は、さまざまな大きさと形のバッジを半自動で作成できる。
「MF200」は毎分約20個の作成が可能。アームにより缶バッジを取り出すため、人手が不要で、取り出し時に傷が付きづらい。スピード調整つまみを回すだけで、 作業者のスキルに合わせた生産速度調整に対応している。操作はフットスイッチで行うため、両手が使えるほか、カウンターにより生産数量も把握できる。380万円。
参考出品の「MF100」は空気圧でバッジ本体と図柄をプレスする。

山陽製紙の「REX CLUB」は靴に入れて匂いを抑える機能がある紙。梅の種を炭にして製紙時に混ぜ込んでいる。同社は梅の産地である和歌山に近く、この商品は梅の種を廃棄せずに使う方法を考案する中で生まれた。

機能性のある紙では、TAISEIが「ペーパー加湿器」を出品。紙の浸透圧と毛細管現象を活用したもので、この加湿器を水を入れたグラスに差し込めば、紙繊維を水が満たして蒸散することから、加湿器の代わりになる。また、レーザー加工機を使った製品も得意としており、細かな図柄が施された製品も展示されている。
同社はもともと、箱やカレンダーなど紙製品を扱う会社。担当者は「紙の可能性を追求する目的でさまざまなチャレンジをしている」と話す。

スープは「花咲く和紙」を出品している。同製品はオフィスやイベント、工場など、さまざまな場所で排出される古紙を100%使用し、手漉きで紙をつくり、その中に花の種をいれたもの。
カモミールなどの花やハーブなどの種が入っており、水を与えると発芽する。
2022年から発売されており、SDGsやESG投資などに興味のある企業がノベリティーとして採用しているという。

かさまーとは、同社の主力であるクリアファイルを多数展示。近年再注目されているのが「もこもこファイル」で、動物などのデザインを施すことで、毛皮のような手触りの良い感触が得られる。「昨今ではこの手触りから、和風デザインとの相性がいいという声もある」と担当者。

ヨシミプリント工業/タンブランドは、オリジナルタンブラーの専門業者。タンブラーの形状は常時100種類程度用意しており、1個からも作成可能。経済ロットは最低100個程度。口が広がったテーパー状のタンブラーにもプリントできる。

カンミ堂の「貼れるクリップ」はクリップの片面に粘着剤を塗工し、そこに紙などを貼れるようにしている。パソコンやデスク周りで使える小物として、販促品の採用を目指す。

きれ屋は手拭いを披露。伝統的な注染では200枚から、シルクスクリーンは500枚から、ロール捺染は5000枚から受注している。インバウンドの追い風もあり、販促品やオリジナルお土産として採用が続くという。

グッズファクトリーはさまざまな製品のミニチュアを1点から作成可能。約1000点からが経済ロットで、スポーツイベントや企業の記念品、お土産物などに活用されている。

エム・パックはアクリルの屏風を参考出品。この屏風は今回の展示会に合わせてつくったもので、裏面からUVプリントし、表面には箔押しが施されている多層構造で、美術品のような繊細な表現が可能という。
同社はもともとパッケージ印刷の会社で、パッケージはもちろん、メモやカレンダーなどが得意。箔押しも従来の印刷技術を活用したもの。
グッズプリントでは、アセンブリも可能で、最終製品として納品できる設備を持つ。UVプリンタとレーザー加工機も10数台保有しており、生産力も高い。

ロゼットファクトリー+は式典などで使われるロゼットリボンの専門会社。近年は「推し活」での使用が増えており、キャラクターなどを配した製品も作成している。
池袋などのアニメやアイドルグッズ店で採用があり、今後もこのビジネスを伸ばすとしている。

オリジナルTシャツで知られるエドバンファクトリーは、自社の生産力をアピール。ガーメントプリンタはもちろん、近年はDTF(Direct To Film)のシステムを9台保有し、これが活用されている。
担当者は「半分はDTFで生産するほどで、現在は主力となった」と話す。

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