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【開催中レポート】「サイン&ディスプレイショウ2024」 IJプリンタ・加工機・LEDビジョンなど多数展示 明日9月13日まで

【2024年9月12日】「サイン&ディスプレイショウ2024」が9月10日、江東区有明の東京ビッグサイト西1ホールで開幕した。開催は明日12日(金)まで(午前10時~午後5時)。
主催は東京屋外広告美術協同組合。

「サイン&ディスプレイショウ」は、屋内外のサインやディスプレイを作成するための、大判インクジェットプリンタやメディア(用紙)、後加工機、サービス、技術などに関する総合展。
今回は「表現は自由であれ!サイン、ディスプレイの祭典」のテーマで、77社(350小間)が出展している。

プリント&プロモーションでは、大判のプリンタを中心に最新製品の展示をレポートする。

 

レポート

ミマキエンジニアリングは、同社の最新製品など、多くのインクジェットプリンタを展示した。
今月発売した「CJV200-160」は2台並べて展示。
同機はエコソルベントインク搭載ロールタイププリント&カット機。同社のフラッグシッププリンタに搭載されているプリントヘッド「330エンジン」をシングル搭載し、エントリー用にしている。
4色インクセット(CMYK)使用時の実用作図モードは17.0㎡/h。
サイングラフィックスでの使用をイメージし、塩ビ素材へのプリントを実演している。
同機はレーベルやセルカム、ニチエなどでも展示されており、新型機を販売各社もPRした。

「UCJV300-160」では壁紙やウインドーフィルムでの使用を意識したプリントをデモ。「壁紙の貼り実演セミナー」は、会場で最も多く来場者を集めていた。

昇華転写・ダイレクトプリンタでは「TS330-3200」を展示し、モンティアントニオ社製の転写機での転写も行っている。

このほかフラットベッドプリンタ「JFX600-2531」で出力し、「CFXSe」でのカット加工までを紹介するコーナーもある。

ローランドディー.ジー.は最新機種の7月発売のエコソルベントプリンタ「TrueVIS XP-640」をメイン展示。同機は同社10年ぶりのハイエンドモデル更新機。8色塩ビの標準モード15.2㎡/時、4色塩ビの標準モード22.5㎡/時と、1,625mm幅としては最速級をマークしている。
「出だし好調で、かなりの台数が出ている。新規ユーザーはもちろんだが、一度他社機を使っていた会社がもう一度当社製品に切り替えてくれている」と担当者。

このほか、UVプリンタでは「TrueVIS LG-640」でウインドーフィルムへのプリントを行なっている。

マスターマインドは「MMP-19000RI」を展示。同機は1,900㎜幅のレジン(ラテックス)プリンタで、合成紙ユポへそのまま出力できる。
またシリーズには、エコソルベントプリンタ「MMP-19000RI‐E」があり、1時間に45㎡の高速プリントが可能。
同社は、食品用の可食インクを用いたプリンタで知られるが、2.5mまでの大型プリンタを用意しており、今後これをサイン業界向けにPRしていくという。

武藤工業は、9月発表の最新機種ロールタイプUV-LED プリンタ「XpertJet 1682UR」を展示している。
引き戻しないの1回での5層プリントが可能で、虫やほこりがプリント面に付着する心配がない。隠蔽性も高く、ブースではウインドー用フィルムへのサンプルを用意しており品質などを確認できる。
このほか、「drupa2024」で展示された水系UV「HydrAton1642」を参考出品している。

エプソン販売は昇華転写プリンタ「SC-F9650/H」を展示。上部をフラットにし作業スペースを確保するなどユニークな筐体。

ガーメントプリンタでは「SC-F1050」でTシャツプリントを実演。グッズプリント系では「SC- V1050」や参考出品のA4サイズプリンタが展示され、ここには人だかりができていた。

サイン用溶剤機のベストセラー「CC-S80650」も出品している。

HPは「Latex630W」で透明基材への出力をデモ。「同800W」では塩ビへの出力を行った。

イメージ・マジックはDTF(Direct To Film)の「Trans Jet DTTS-602」やブラザー製のラテックスプリンタ「WF1-L640」 を出品。
担当者は「サイン業界で興味があるかの当たりを見る展示。再来週の『OGBS2024』で新製品などを多く展示する」と話す。

レーベルは、同社はミマキのDTFプリンタ「TxF150-75」やエプソンのガーメントプリンタ「SC-F1050」を展示。担当者は「サイングラフィックの業界でもTシャツなどテキスタイルプリントへの関心は高まっている」と話す。

レザックはZUND社製「G3M-2500」「同M-800」などを展示。

ニチエは溶剤用の「NIJ」シリーズに加え、テンションファブリックなどを紹介。内照式にシリコンエッジを使い、専門知識がなくとも簡便な施工が可能なソフトサイネージを提案した。

コムネットは最新のレーザー加工機「Piores400」を初展示。同社の加工機は、厚いものから薄いものまで、アイスメルとカットというバリの出ない加工法でアクリルをカットでき、グッズ製作では欠かせない機器となっている。

中国のサンダーレーザーは初出展。11月には日本の子会社を立ち上げるという。

LEDビジョンなどの動画向けサインの展示も、高昇やROSSY JAPAN、北関スクリーンなどが行っており、サインの出力企業や施工会社なども出展している。

イベントでは「ワールドラップマスタージャパン2024」が開催されており、カーラッピングの腕を出場者が競う。

 

サイン&ディスプレイショウ

名称 第65回サイン&ディスプレイショウ SIGN&DISPLAY SHOW 2024
主催 東京屋外広告美術協同組合
後援 東京都、日本屋外広告業団体連合会、関東地区屋外広告業組合連合会
会期 9月11日(水)12日(木)13日(金) 午前10時~午後5時
会場 東京ビッグサイト 西展示棟 西1ホール(東京都江東区有明3-11-1)
入場料 無料
※但しWebにて入場登録が必要
出展物 サイン・ディスプレイの製作、施工に必要な資材、素材及び加工機器、工作車両等の関連商品全般
小間数 350小間
https://tokobi.or.jp/sds/

 

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