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「OKI Innovation World 2020」開催 イノベーション・マネジメント・システム「Yume Pro」を解説 イノベーティブな企業へ

【2020年12月4日】OKIは12月3日、「OKI Innovation World 2020」は、オンラインで開催された。
OKIではイノベーション・マネジメントシステム「Yume Pro」を立ち上げ、グループ全体での取り組みを展開。イベントでは、この事業をもとに今の社会に求められる、ニュースタンダードや未来の日常、それを実装するためのイノベーションの在り方を報告した。

冒頭、OKIのバーチャルキャラクター「緒希ツナグ」が司会で登場。また、セッションの間で質問にも答えるなどで、楽しませるイベントとなった。

開会のあいさつでは鎌上信也社長が以下のように述べた。

 

鎌上信也社長あいさつ

今年はコロナ感染拡大があり、ニューノーマルが求められる社会になった。
日々、顕在化する課題あり、変化のスピードが速い。このスピードに乗りを遅れないためにイノベーティブな活動を行う必要がある。

当社は「中期経営計画2022」を発表し、創業150周年を迎える2031年へ向け、提案発信型企業へ転換する。
OKIの特異なモノづくりを起点としてリアルとバーチャルをつなぐIT機器を強みとしていき、パートナーとの共創により、社会に貢献するイノベーティブな企業を目指す。

従来は、要求されたことを実現する企業だったが、要求の矢印の方向を変えて、顧客に提案をしていかなければならないと考えている。
また、急速な社会変化のスピードに合わせ、社会の大丈夫をつくっていく企業であり続けるには、社員が積極的にイノベーション活動に参加する企業に変化しなければならない。

当社ではすでに、3000名近い社員がイノベーション研修を終えている。私自身も、社員と昼食を食べながら、会社の課題や今後について話す「イノベーションダイヤル」を2年半で50回以上行い、500名以上の社員と膝詰めで話してきた。

社会課題を解決するイノベーションの実現は、それほどたやすくない。そこにはOS(オペレーティングシステム)が必要と考え「ISO56002」イノベーション・マネジメント・システム(IMS)を取り入れ、イノベーション活動を業務プロセスとして取り組むことにした。

OKIのマネジメントシステムは、さまざまなことから成り立っているが、どれも確実に実行することで成り立ってきた。
本日は取り組みの一環を共創パートナーの皆さんと一緒に紹介していくので、楽しんでほしい。

 

パネルディスカッション

パネルディスカッション「OKI’s Innovation」では、モデレータを西口尚宏氏(Jepan Innovelion Network 代表理事)が務め、バネリストにOKIから、坪井正志氏(取締役専務執行役員ソリューションシステム事業本部長)、横田俊之氏(執行役員チーフ・イノベーション・オフィサー)、藤原雄彦氏(イノベーション推進センター長)を迎え、同社の取り組みについて報告した。

各氏の発言(要旨)

横田氏
最初は顧客に提案してくれと言われてもその文化がなく、社内でも「稼いだ金で遊んでいるのでは?」という声もあり、そこを変えるのに苦労をした。
プロダクトアウトからマーケットアウト提案に変わっていくことは大変だった。
こだわりは一つ「Yume Pro」を皆さんに広めていく。
一部の人がやっていたと思われていたものをOKIグループのOSとして機能させていきたい。

坪井氏
私も最初は「何をやっているんだよ。儲けもないことを」と思っていた立場で、今日は懺悔する立場でもある。西口さんが「社内に味方のふりをしている敵がいる」と言っていたがそれだったかもしれない。
ただ、横田、藤原がやっていくことを見て、これはちょっと違うなと感じていった。
イノベーションとマネジメントシステムは対局だと思っていたが、世界中がそれでやっていると聞いた。非常に組織的な活動に落としやすかった。
こういうイノベーションのやり方が、あるということを理解していただければありがたい。
イノベーションには、パワーがいるので組織で取り組んだ方がいい。

藤原氏
SDGsを解決していくためには、自社でしっかりと考えを持ちしっかりとプロモーションしていかなければならない。
QMS商品企画のプロセス、ここにIMSをうまく連結させていかないとうまくいかない。
当社には今「Yume Pro」がある、これもみんなで使う中でアップデートしてきた。
イノベーションだと言い始めたのは、最初は自分たちだけだったが、全員参加型で取り組む意識に変わっている。
他社ともIMSという共通言語を持てば仕事が楽になる。

西口氏
「Yume Pro」、IMSはこれで終わりというものではなく精度を高めていくものと感じた。
天才依存型でなくみんなで一般人がやろうというものに変化している。
そして、共通言語があれば、オープンイノベーションがお祭り騒ぎでなく、マネジメント同士での協業に進化している。

イベントではこのほか、セッション2で自社の取り組みを紹介、さらにセッション3で未来のOKIについて情報を発信した。

 

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