【2015年9月14日】SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ(SCREEN GP、ブース3-2)は、インクジェット印刷機を中心に後加工機も展示。このデジタルの後加工提案コーナーに多くの来場者が集まった。
デジタル印刷機と後加工をインラインはトレンド
デジタル印刷機ではインクジェット方式の「Truepress Jet520HD」をメーン展示。
同機は最大印刷速度が毎分120m、最大用紙幅520mm。カタログやダイレクトメールなどの商業印刷向けで、高濃度顔料インクによる高い表現力が特徴だ。
ブースでは後加工機と連動した小ロットブックソリューションをデモンストレーションしている。
担当者は「オフセットに迫るクオリティで、バリアブル印刷を実現する。会場でサンプルを見てほしい」と話す。
気づき始めた「デジタルの命は後加工」
注目はデジタル用後加工機。このコーナーはブース後方であるにも関わらず、常に人が絶えず、加工の様子をのぞき込む来場者であふれた。、
国内初披露の「Scodix Ultra」はUVインクジェット方式のデジタルエンボスシステム。製版不要で厚盛のニスやエンボス加工が可能で、デジタル印刷後の少量加飾加工に最適という。
ハイエンドモデルのUltraは、CCDカメラを4基搭載しており、縦横の見当合わせを自動化し、微妙な歪みに対して細やかな微調整ができる。枚葉用紙を搬送しながら的確な位置にニス加工できる。ニスのパターンは版を必要としないデジタルならではの細やかな表現が可能で、マットやグロスといった仕上がりも選択できる。最大用紙サイズは545×788mm。最大生産速度は毎時1250枚。
デジタルハイスピードレーザーシステム「motioncutter」は抜き型なしで、印刷物を自在にカットでき、印刷物上に文字や絵を描くことも可能。「切り抜き」はもちろん、シールなどで台紙を抜かない「ハーフカット」、光量を調節し諧調表現で絵が描ける「エングレービング」、「ミシン目加工」などさまざまな加工を選択できる。
最大搬送スピードは毎分40m。
担当者は「多くの来場者が後加工の重要性に気付いている。デジタル印刷機は単なるアナログからの置き換えではなく、新市場を開拓するための必須のツール。そこではしっかりと後加工まで自社で行うことより、小ロットでも利益を上げ、短納期で納めるということが求められる。後加工との組み合わせにより高い付加価値を得てほしい」と呼びかける。
ラベル印刷も後加工が命
ラベル関連では、インクジェット印刷機「Truepress JetL350UV」と後加工機の「JetConverter L350」が世界で初めてインライン接続された。
JetL350UVはロールtoロールで毎分最大50mの印刷スピードを持つIJラベル印刷機。最大用紙幅は350mmとラベル印刷のボリュームゾーンをカバーできる設備となっており、UVインクにより比較的基材を選ばず印刷できる。
インライン接続された後加工機JetConverter L350はコロナユニットやダイカットステーション(抜き加工部分)、カス上げ、ラミネーター、裏面スジ入れ、スリッティングなどの機能が1台に集約されており、印刷から後加工までを一貫して行える。
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