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レポート1「JAPAN PACK 2017」 デジタルプリントは「省力」「高速化」「3D化」

【2017年10月4日】「JAPAN PACK 2017 日本国際包装機械展」(主催:日本包装機械工業会)が今日10月3日、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。
開催は10月6日(金)まで。

「JAPAN PACK」は国内外の包装機械、包装資材などを中心に、関連機器の新製品が展示される国際的展示会。
「東京国際包装展」と交代で、隔年で行われており、31回目となる今回は「新しい包程式、ここに集まる。」をテーマに、前回を上回る439社(2,338小間)が出展している。

速報レポート1では、デジタルプリント関連を中心に各社簿展示品を紹介する。
社名の後のカッコ内はブース番号。

JAPAN PACK 2017
http://www.japanpack.jp/

 

デジタルプリントと後加工

エスコグラフィックス(1D-08は、ビデオジェットなど関連会社と出展。
「KongsbergC」はフラットベッドタイプの大判カッティングプロッタ。高速で24時間稼働を目指したもので、今回は大判のボードをカットし、スマホスタンドを作成している。

また、ビデオジェットではドットインパクトタイプのインクジェットプリントモジュール「vj1620UHS」を展示し、毎分508mの世界最速クラスの印字速度に対応。
新製品サーマルプリントモジュール「df6530」も毎分700ショットの高速プリントに対応する。

担当者は「いずれも包装機に搭載して賞味期限などを印字するプリンタ。近年は包装機が高速化しているので、このくらいのスピードが必要」と説明する。

 

ミマキエンジニアリング(1H-08は、主力のインクジェットプリンタ(IJP)や発売を開始する3Dプリンタなどを出品している。

カッティングプロッタ「CF22-1225」は10月3日に発表された新製品で、この展示会で世界初公開となった。


「CF22-1225」(左)のデモとIDカット用のマーク

「IDカット機能」を搭載し、余白に印字されたマークを読み取ることで、プリント後のカットオペレーションを自動的に行える。このため、メディア(用紙)のセット位置などを気にせず、誰でもカット作業を行える。

「CF22-1225」は高機能エントリーモデルのIJP「JFX200-2513」と連動しており、このIJPでIDマークをプリントしてからカットという工程になる。

3Dプリンタ「3DUJ-553」は、デモンストレーションとサンプル展示。
最新のサンプルではミニチュアのテニスラケットを作成しており、このほか従来のサンプルにも作成時間を表示し、わかりやすく紹介している。

担当者は「フィギュアやモックアップの製作での引き合いが多い、顧客の意見を聞きながら販売を進めていく」としている。

このほか、プリント&カットIJPの新製品「UCJV150-160」を展示しており、こちらは11月15日発売。

 

日本製図機(2H-01は、ダースト社製IJP「Rho P10 160」をデモンストレーション。1時間当たり最高100㎡の出力速度があり、幅1,600㎜、厚さ40㎜までのメディアに対応する。
厚さが40㎜に対応するので一般的な印刷のほか、建材や絵馬などにも採用されている。

このほか、ラベリングマシンの新機種を一挙16機種発売。同社では従来、その都度設計していたラベリングマシンを標準機としてラインアップし、コストダウンと分かりやすい製品分類でユーザーに提示している。

 

日本HP(6C-17は、自社のデジタルプリント機器で印刷したサンプルを紹介している。

「Indigo」とソフト「mosaic」で行ったロッテの「キシリトール」の200万種のパッケージや、イスラエルのコカ・コーラが行った200万本すべてデザインが異なるラベルなどが展示されている。

また、「HP PageWide Web Press インクジェットデジタル輪転機」のコルゲート・パッケージ(ダンボール)への展開では、毎分180mの速度でプリントしたサンプルを紹介している。

 

武藤工業(6L-05は、厚物をプリントできる「VJ-626UF」をメイン展示している。
「VJ-626UF」は厚さ15cmまでのものにプリントが可能。UV硬化型インクを採用しており、アクリルをはじめ、木やゴムなどにもプリントできる。

サンプル品の展示では、クリアインクを盛り上げ加工したスマートフォンケースを披露するなど、その特性をアピールしている。

 

レポート2につづく

 

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