【2025年11月20日】パテント・リザルトは19日、精密機器業界の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から評価した「精密機器業界 特許資産規模ランキング2025」をまとめた。2024年4月1日から2025年3月末までに登録された特許を対象に、個別特許の注目度を点数化する独自指標「パテントスコア」を用い、企業ごとに総合得点を算出したもの。

1位はキヤノン、2位リコー、3位セイコーエプソンとなった。
1位のキヤノンは、ロボットや監視カメラの回転部で無線給電・通信を実現する技術、プロセスカートリッジ内における異物収容能力を高める技術などが注目度の高い特許として挙げられた。
2位のリコーは、ガイド部の熱容量を抑え定着ベルトの局所的な温度低下を防ぐ画像形成装置、垂直面に均一な塗装が可能なインクジェット方式の塗装装置(関西ペイントとの共同出願)などが高評価となった。
3位のセイコーエプソンは、ヘッドから液体が流出するおそれを低減するタンクユニット、微細ドットにより高級感ある意匠を表現する時計部品に関する技術などが高い注目度を示した。
4位の大日本印刷は、自由な順序でレコードを書き込みつつ重複記録を防ぐIoT向け電子情報記憶媒体、5位のTOPPANホールディングスは、気泡発生を抑制した波長変換層を持つ表示装置用波長変換基板などが注目特許として挙げられている。

ランキングの詳細は、同社が提供する「精密機器 特許資産規模ランキング2025」で確認できる。価格は5万円(税抜)。
パテント・リザルト「精密機器業界 特許資産規模ランキング2025」
https://www.patentresult.co.jp/ranking/scale/2025/precision.html
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