【2025年4月11日】大日本印刷(DNP)は4月12日(金)、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」のバーチャル会場「EXPO 2025 バーチャル万博 ~空飛ぶ夢洲~」内に、未来の学びを共創する空間「きづきの杜(もり)」を公開する。
「きづきの杜」は、森を模した仮想空間の中で、文化財や生物との出会いを通じて学びのきっかけとなる“気づき”を得る体験ができるコンテンツ。
社会変化の加速やAIの進展に伴い、創造的な学びを通じた人材育成の必要性が高まる中、DNPは探究的・創造的な学びを支援するプラットフォームの構築を目指している。その一環として「きづきの杜」を開発し、大阪・関西万博期間中に実証的な取り組みを展開する。
このプロジェクトは、万博のシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」への協賛を契機に始動。同館は、音楽家で数学研究者の中島さち子氏がプロデュースするもので、「いのちの輝きプロジェクト」の一環として、遊びと学びの融合を表現している。DNPは中島氏の理念「分断を越えて、いのちを高め合い、希望を共創する」に賛同し、展示や体験設計にも参画してきた。
「きづきの杜」では、国内外の文化財や生物が配置されており、利用者は森を散策しながら、それらとの出会いを通じて“問い”を受け取り、思考を促される。加えて、Web上に設置された特設サイトでは、バーチャル空間での体験を振り返ることができ、自身の視点や関心を広げる手がかりを得る設計となっている。
今後は、教育関連団体や自治体、企業と連携し、以下の観点での活用実証を進めていく。
・探究的・創造的な学びのきっかけとなる“気づき”の体験設計の実証
・学校や地域を越えた交流や、国際的な学びの場の構築
・学校現場におけるバーチャル会場活用の有効性検討
政府が掲げるSociety 5.0の実現に向けて、文部科学省や経済産業省を中心に「主体的・対話的で深い学び」や「持続可能な社会の担い手育成」が求められている。DNPはこの潮流に沿い、大阪・関西万博を“未来社会の実験場”と位置づけ、文化・芸術とデジタル技術を融合した新たな学びの形を提示することで、次世代人材の育成に貢献していく構えである。
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