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【年頭所感】小森コーポレーション 代表取締役社長 持田訓 「KOMORI 200年企業へ! プリントテクノロジーで社会を支え感動を」

【2024年1月6日】新しい年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中に皆様より賜りましたご高配に深く感謝申し上げますとともに、本年も皆様方のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

昨年は、おかげさまで創業100周年を迎えることができました。世界各国のお客様とともに100周年を祝えた時間は、何ものにも代えがたい財産となりました。国際展示会としては、中国・東莞でのPrint China 2023に出展し大盛況を博しました。日本では、ユーザー会の小森会も30周年を迎え、お客様と喜びを共有するとともに、これからの活動と業界発展への意を新たにしました。節目の年を迎えましたが、歴史の上にあぐらをかくことなく、時代の変化に対応しながら未来へ進化してまいります。

「KOMORI 2030」として制定した長期ビジョンでは、現代の社会課題から、当社が取り組むべき役割と方向性を明確にしました。また、現代社会における企業の存在は、お客様はもちろんのこと、社員、パートナーを含む全てのステークホルダーと共にあると考えています。昨年5月には、KOMORIのパーパスを「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」とし、次の100年を進むための羅針盤としました。

KOMORIはこれからも「プリントテクノロジー」を追求し、社会の抱える課題を解決していきます。

基盤事業であるオフセット印刷事業では、「環境に優しく、誰でも・安全に稼働できるスマートファクトリーの実現」をテーマに開発を進めています。省エネルギー化・損紙を低減する技術、操作性の向上や品質検査・ロボット物流の自動化により、人にも環境にも優しいソリューションを提案します。
また、お客様の利便性向上のため、オープンイノベーション構想でさまざまな企業との連携を進めています。昨年2月には、KP-コネクトアライアンスを発表しました。あらゆる機器をKP-コネクトでつなぐことで、生産現場の見える化、自動化、整流化を可能にし、生産性と収益性向上を実現します。

デジタル印刷事業では、デジタル機の特長を生かし、低炭素型社会の生活・文化の発展に貢献します。消費行動が変化する中、必要な時に必要な量だけを生産することは、CO2排出量削減に直結します。製品開発では、高品質の大型写真や芸術作品印刷、パッケージなどで使用される美粧マイクロフルート印刷にも新たに取り組んでいます。

証券印刷事業では、昨年10月にKGC-S(Komori Global Center-Security)を開所し、セキュリティー印刷技術のさらなる強化と、印刷デモンストレーションやトレーニングを通してお客様の課題を解決する体制を整えました。高度な偽造防止技術が求められる中、安全で信頼される銀行券印刷ソリューションを世界中の人々に届けるとともに、「セキュリティープリントテクノロジー」で全世界の個人、企業、国のアイデンティティーを守ります。

PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業では、エレクトロニクス業界の急速な進化に対応するため、昨年10月にPEDEC(PE要素技術開発センター)を設立しました。電子部品・半導体領域の要素技術開発の環境を整えることで競争力を高め、環境に配慮したものづくりの生産性向上と社会のサステナビリティに貢献します。

本年5月には、8年ぶりにdrupa2024がドイツのデュッセルドルフにて開催されます。持続可能な未来に向けて、環境負荷の低い生産ソリューションや自動化、情報化、省人化に寄与するソリューションを提案します。ぜひご期待ください。
 
経営理念である「感動企業の実現」を達成するためには、常に世界で勝負できる新技術や製品の開発、そして適切で迅速なサービス対応が不可欠となります。次の大きな目標となる200年企業に向かって気持ちを新たに、本年を「再創業元年」と位置付けて、全社一丸となって取り組んでまいります。本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

※挨拶の内容をそのまま掲載しています

 

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